短歌コーナー 31道場
〜第21回 結果〜


〜お題 冬〜

【課題部門】

夢野華(三重県)
 砂漠には雪は降らねど解けることなき憎しみが降り積もる冬
 何もかも脱ぎ捨てたまま冬木立 芽吹きの時の夢にさすらふ
 冴え冴えとふかまりてゆく寒さゆえ美しきかな星も孤独も

セメント男(北海道)
 冬本番 ここは町じゅうフリーザー 車もすべる ダジャレもすべる
 この冬の富良野が舞台の新ドラマ フジ・木・10時「優しい時間」
 (倉本聰原作・脚本 1月13日からだよ)

びわ子(滋賀県)
 私はね びわ湖を全部凍らせて スケートするのが夢なんだけど


シーサー(沖縄県)
 ここいらは冬といえども無問題 寒けりゃこいよ暖めるから


ねぶた(青森県)
 凍てついた心が徐々にとけていく ほのかな恋のものがたりかな

【自由部門】

夢野華(三重県)
 マニュキアを塗りたる吾の選びたる曲に染まらん爪の先まで
 薄桃が乾く間流る「田園」の旋律に酔う十本の指
 沈黙の世界が生んだ魂の叫びに耳を傾けてをり


セメント男(北海道)
 〜チビな息子を詠む
 うちの子はもうすぐ3歳なんだけど道行く人が「あんよ上手ね」


びわ子(滋賀県)
 びわ湖での年に一度の楽しみは 鳥人間のコンテストだよ

シーサー(沖縄県)
 友だちと思っていた娘がコクられた 安全装置がちょっと外れた
 「…でどうした?」「ことわっちゃった…」ホッとした…
                …なんでホッとするのよ俺は?


ねぶた(青森県)
 なにゆえに 私の心のおくそこで どんどん大きく なるあの人よ

meshiya選・写実主義オーソドックス短歌【今週のピ歌イチ!】

【課題部門】
 夢野華(三重県)
  冴え冴えとふかまりてゆく寒さゆえ美しきかな星も孤独も
     ☆星も孤独もきらめいて
【自由部門】
 ねぶた(青森県)
  なにゆえに 私の心のおくそこで どんどん大きく なるあの人よ

     ☆「なにゆえ」が効いています。koiはそんなもの。。。

松田善啓選・ユーモアセンス短歌【今週のびっくりどっきり短歌】
 びわ子(滋賀県)
  私はね びわ湖を全部凍らせて スケートするのが夢なんだけど

     ☆アブラカダブラー

【選者詠】

〜課題部門〜
 meshiya
  朝の日に吐息が白く輝いて
        まつげの先に舞い降りる冬


 まつだ
  白銀と紅葉まだらに同居する今年の冬は中途半端だ

〜自由部門〜
 meshiya
  どの顔も母という名の瞳をもちて
            懇談会の椅子に座れり
  参観の廊下にならぶ先生の面輪は
             同じ母の瞳をする
   (担任の先生がご自分のお子さんの授業参観に行かれ、そのお姿を写真で拝見して)

 まつだ
  今回の31(サーティワン)は恋歌がにわかに増えるクリスマス前

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