見たこと作文・F.A.Q.
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Q1…「見たこと作文」ってなんですか?
Q2…「見たこと作文」でどんな力がつくのですか?
Q3…「見たこと作文」では、どのような「ネタ」が有効ですか?
Q4…「見たこと作文」ではどのような指導技術が必要ですか?
Q5…私は理科専科で毎日書かせられないのですが、「見たこと作文」は有効ですか?
Q6…テーマと全然違うことばかり書いてくる子がいるのですが?
Q7…作文を書けない子には「見たこと作文」は高度ではありませんか?
Q8…毎日毎日、新発見することを強いるのは子どもにとっては苦痛だと思うのですが?


Q1…「見たこと作文」ってなんですか?

 「見たこと作文」とは、元小学校教師・現在当ホームページ主幹の上條晴夫氏が開発した作文指導システムです。
 毎日、どんなに短くてもいいから「何かを見た」様子を自学として書き、それを教室で読み聞かせます。
 やがて、「タンポポ」や「クモ」「ヒガンバナ」など、1つの「ネタ」を指定し、それについて学級全体で追究していくことに発展していきます。
 追究の過程で、書いてきたことをめぐって教室内で意見の交流・対立が起こります。
 子どもたちは、よく見、よく聞き、よく調べるようになります。
 当サイトに「見たこと作文」についての様々な実践記録がありますので、ぜひご覧ください。

Q2…「見たこと作文」でどんな力がつくのですか?

 継続して文章を書くことで「書く力」、1つのものを細かく見ることで「見る力」、追究の過程で「聞く力」「調べる力」等がつきます。
 五感を通して経験したことを綴ることで、さらにいろいろな事象に目を向けることができるようになります。
 これは、「生きる力」につながっていきます。

Q3…「見たこと作文」では、どのような「ネタ」が有効ですか?

 「見たこと作文」で追究すべき「ネタ」について、上條氏は次のように言います。
 「1 子どもが興味・関心をもつ。
  2 次々とハテナが生まれる。
  3 追究が広がりと深まりを持つ。(中略))
  すぐれたネタは、個と材、個と個、材と材が連続性を持っている」
 (上條晴夫『見たこと作文でふしぎ発見』学事出版
 追究に導きやすい代表的なネタナンバー1は「タンポポ」です。実に多くの方が実践しています。
 当サイトでは、これまでに発表された見たこと作文のネタが引けるようになっていますので、ぜひ見てください。

Q4 …「見たこと作文」ではどのような指導技術が必要ですか?

 「見たこと作文」には、たくさんの指導技術が駆使されています。
 主なものは次の三つです。
「全体ではなく部分を限定して見ることを教える(「よく見ると…だった」という言葉を使って書きなさいと指示する)」
「認定評価に徹する(作文の「良さ」のみに注目して評価する)」
「作文の構造を教える(予告文「○○を見た」→事実文「○○だった」→考察文「○○と考える」という構造の指導)」
 他にもあります。
 詳しくは上條晴夫『見たこと作文実践ネタ集』(学事出版)をお読みください。

Q5…私は理科専科で毎日書かせられないのですが、「見たこと作文」は有効ですか?

 見たこと作文の原則は「毎日書く」というものです。
 しかし、「必ずしも毎日書かない」実践も最近増えてきています。
 理科専科の方が、理科の授業の中で週に一時間「見たこと作文」に取り組んだ実践も過去に発表されたことがあります。
 中学校での実践なども報告されています。
 これらの実践でも、学級全体での追究が行われたと報告されています。
 従って、必ずしも毎日書かせられない環境であっても「見たこと作文」は有効と考えられます。

Q6…テーマと全然違うことばかり書いてくる子がいるのですが?

 「見たこと作文」は最初、「見たことだったら何でもいいです」と言って書かせます。
 やがて、子どもの書いてくる作文の中から教師が「タンポポ」や「クモ」など、1つのテーマを指定して書かせるようになります。
 ところが、指定してもなお、テーマと違うことを書いてくる子がいます。
 それについては、OKとします。
 こちらの指示を振り切ってでも、子どもが「書きたい」と思うテーマがあったということを評価すべきです。

Q7…作文を書けない子には「見たこと作文」は高度ではありませんか?

 上條氏は、作文の苦手な子が書けるようになるシステムとして、「見たこと作文」を開発したと言っています(上條晴夫「見たこと作文の遺伝子」『授業づくりネットワーク』99年6月号)。
 ただでさえ作文が苦手な子に、書くことを高度・苦痛と思わせるような指導は、大いに反省する余地があります。
 書いてくる子が少なくなってきた時点で、子どもに無理強いをしていなかったかどうか、これまでの指導の自己点検が必要でしょう。
 「見たこと作文」の指導にあたって忘れてはいけないことは、子どもたちが追究するようになることがスゴイということよりも、書けない子が書けるようになることの方が大切だということです。

Q8…毎日毎日、新発見することを強いるのは子どもにとっては苦痛だと思います。

 「見たこと作文」は、第一義的にモノに対する新発見を要求するものではありません。そうではなく、一つのモノの細部を「よく見る」ことを第一義的に我々が要求しなければならないことです。「よく見た」「よく聞いた」「よく調べた」結果として、ちょっとした「発見」があるのです。
 まず褒めるべきは「発見した内容」よりも、ちょっとした「発見」そのものについてを「認める」(認定評価する)ということです。

(監修・上條晴夫 制作・松田善啓)


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