メールマガジン「実践!作文研究」
第86号(2001.9.23)


調べ学習に役立つ作文技術の情報誌
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第86号 2001年9月23日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。「実践!作文研究」第86号をお届けします。
 今回は、「こうすればラジオでハガキが読まれる」の第4回をお
送りします。ラジオ番組のハガキ職人だった私の、ラジオ投稿術で
す。それではお読みください。

         ◆     ◆     ◆

−−2.連載「こうすればラジオでハガキが読まれる」−−
                         小学校教諭
                          松田善啓

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   こうすればラジオでハガキが読まれる
         第4回 ボツの傾向と対策
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 ラジオ番組にハガキを出しても、番組に採用されない場合がある。
 その原因をいくつか考えるとともに、採用される方法を紹介する。
 これから書くことは、私の経験に基づくところが大きい。

■ハガキが読まれない原因

 ハガキが番組に採用されない原因としては、大きく分けて、次の
ようなことが考えられる。

┌────────────────────────────┐
|○同じような内容のハガキが多く番組に寄せられている。  |
|○ハガキの内容がハガキの選者にビビッと来ない。     |
|○ビビッと来たとしても採用しない場合もある。      |
└────────────────────────────┘

 ここでは、これらの傾向と打開策について解説する。

■競争率が高い!

 まず、「同じような内容のハガキが多く番組に寄せられている」
場合だ。

 同じコーナーに、同じような内容のハガキが多く届いた場合、そ
の中のどれかが採用され「その他にも、この件についてはたくさん
いただきました」という紹介をされてしまう。

 要するに、競争率が高いのである。同じ内容のハガキが多いとき
は、番組ではその中でも面白いものを選ぶ。いや、同じ内容なのだ
から、面白さはどれも似通っているかもしれない。その場合は、中
でも読みやすいものを選ぶだろう。

 いずれにしても、同じ内容が多く寄せられることを予想できる場
合は、次の二通りの対策を考えることができる。

○その内容での投稿を諦めて、違う内容を考えよう。

 これも一つの手である。発想の転換も必要だということだ。

○あくまでその内容で勝負する場合は、書き方に気を遣ってみよう。

 例えば、書いたものを自分でも、声に出して読んでみる。
 そして、全体の長さ、句読点の付け方、改行の位置などにも気を
 配って、読みやすいものにする。
 全体の長さは、長いよりも短い方が読みやすい。
 句読点のつけかたは、読んだ時の息継ぎなども考慮に入れる。
 改行については、ハガキの中にどう読みやすく内容を表現するか
 を考えて書く。
 例えば、次のようにである。
 下の2つの例は同じ文面だが、ずいぶん印象が変わるだろう。

 ┌(悪い例)─────────────┐
 |                  |
 | きょう、ぼくは犬を見ました。よく |
 | 見ると、犬のつめは前足と後ろ足と |
 | で数が違うということがわかりまし |
 | た。               |
 |                  |
 └──────────────────┘

 ┌(良い例)─────────────┐
 |                  |
 |  きょう、ぼくは犬を見ました。  |
 | よく見ると、犬のつめは      |
 | ┌──────────────┐ |
 | |前足と後ろ足とで、数が違う!| |
 | └──────────────┘ |
 | ということがわかりました。    |
 |                  |
 └──────────────────┘

 ハガキの中にぎっしり書かない。
 切りの良いところで改行する。
 特に強調したいところでは枠囲みもしてしまう。
 字の色や大きさを変えても良いかも知れない。
 こうした工夫、というよりも、読みやすくするための気配りが、
 採用につながるのだ。

■ビビッと来ない!

 次に、「ハガキの内容がハガキの選者にビビッと来ない」場合に
ついてである。

 要するに、ハガキの選者にとって、そのハガキが面白くないと判
断されたか、コーナーの趣旨に合わないと判断された場合、番組で
採用されない。なお、ここでいう「選者」というのは大抵、番組の
司会者か、番組を制作している者(例えばディレクター)が多い。
 これの打開策は一点である。

○番組の性格を研究しよう。

  第1回(第59号)で書いたことにも重なるが、番組やコーナ
 ーでハガキを読んでもらうためには、その性格にマッチした内容
 であることが必要だ。
  番組を研究し、そこでどんなハガキが読まれているかを研究す
 る姿勢が大切だ。
  もっとも、第2回(第76号)で書いたような、コーナーの意
 図をずらしたウルトラCも有効だ。しかしこれも、あまり大きく
 外すとやはり「ビビッとこない」ということになるので、注意が
 必要だ。

■ビビッと来ても採用されない!

 最後に、選者がハガキにビビッと来たとしても採用しない場合に
ついて説明しよう。これは選者が、投稿人に試練を与えている場合
だ。投稿人がある程度、その番組の中で常連になった時、この現象
は起こりやすい。

「なんでボツなのよー。オレが出したハガキの方が面白いだろー」

 そういう心の叫びをしたことが、私自身、何度かある。自分の書
くネタの面白さに自信をなくしてしまうことさえある。この状況を
人は「スランプ」と呼ぶ。

 もしかしたら、そのハガキがホントに面白くなかったのかも知れ
ないが、この時、選者もまた、次のように心の叫びをもってボツに
した可能性がある。

「今回も面白いハガキをありがとうよ。でも、君のこのハガキを番
 組の中で読み過ぎると、その分他のリスナーのハガキが読めなく
 なるんだ。だから今回はボツにさせてもらうよ」

 あるいは、次のような心の叫びだったかも知れない。

「今回も面白いハガキをありがとうよ。でも、今回番組に来たハガ
 キ全体の中では面白いんだけれども、君の面白さはこんなレベル
 ではないはずだ。もっと面白いハガキが書けるはずだ。だから今
 回はボツにさせてもらうよ」

 これらが、予想される選者の心の叫びだ。
 というか、私自身が現在、子どもの書いた「見たこと作文」を教
室で発表するときや、HPで「おもしろ作文道場」の解答編を書く
とき、こういう心境になることがあったりするのだ。自分がその立
場になってみてわかる、採用する側の心境なのだ。

 こういう種類のボツの打開策は、次の二点だ。

○投稿をちょっと休んでみよう。

 ボツによってもし自信がなくなったとしたら、むりをしないで休
 んでみるのも手だ。ラジオ投稿ばかりが人生ではないのだ。

○試練を越えるハガキを出そう。

 もし自信が自分に残っているので在れば、この方法が有効である。
 「越える」というのは、質だけではなく、量のことも言っている。
 じっくりネタを編み出すのもよし、ハガキをたくさん出してみる
 のもよし。要は、試練にうち勝つような精進をせよ、ということ
 だ。精進をしているうち、きっとまた読まれ始めるだろう。

 以上、ハガキが読まれないという現象に対する傾向と対策につい
て述べた。いずれも私の経験によるところが大きいのだが、他に意
見があれば、メールをいただけるとウエルカムだ。

【今回の執筆者のプロフィールです】

 松田善啓(まつだ よしひろ)
 小学校教諭。
 「授業づくりネットワーク」編集委員。
 HP&MM「実践!作文研究」運営・編集責任者。
 高校〜大学時代、ラジオ番組のカリスマハガキ職人として、局地
的にその名を轟かせる。ハガキがラジオ番組等で読まれた回数は、
300を越える。現在、小学校教諭として作文教育の実践・研究を
行う。

         ◆     ◆     ◆

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とめているところです。近日公開!お楽しみに。

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発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
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