メールマガジン「実践!作文研究」
第77号(2001.7.22)


調べ学習に役立つ作文技術の情報誌
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

 メールマガジン「実践!作文研究」
 第77号 2001年7月22日発行(毎週日曜日発行)

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。「実践!作文研究」第77号をお届けします。
 多くの学校では、夏休みが始まったことでしょう。夏休み、どの
ようにお過ごしになりますか?
 本誌では、今回から数回に渡って、夏休み企画のリレー連載とし
て「総合的学習には見たこと作文がよく似合う」をお送りします。
今回は、第1回「見たこと作文とは!?」です。
 どうぞ、お読みください。

         ◆     ◆     ◆

−−2.リレー連載
      「総合的学習には見たこと作文がよく似合う」−−

                  小学校教諭・当MM編集長
                          松田善啓

============================================================
     総合的学習には見たこと作文がよく似合う!
       その1 「見たこと作文とは!?」
============================================================

 「見たこと作文」というのは、本誌編集主幹の上條晴夫氏(教育
ライター、教育研究団体「授業づくりネットワーク」代表)が開発
した、学習指導システムです。
 従来の「思い出して書く」作文を「したこと作文」と呼ぶとすれ
ば、「行動(見る、聞く、調べる)して書く」作文が「見たこと作
文」と言えます。
 それぞれ、次のような特徴があります。
┌────────────────────────────┐
|※「したこと作文」…「思い出して書く」作文(体験型)  |
| 【子どもの生活に着目し、耕すのに有効!】       |
|                            |
|※「見たこと作文」                   |
| …「行動(見る、聞く、調べる)して書く」作文(追究型)|
| 【子どもの考える力を育てるのに有効!】        |
└────────────────────────────┘
 この特徴からも、見たこと作文が「総合的な学習の時間」などの
調べ学習にピッタリの学習指導システムだ、ということがお分かり
いただけることでしょう。

 見たこと作文では、子どもはまず「見たこと」を中心に作文を書
きます。
 短くてもよいので、自学として毎日書くようにします。
 子どもたちの書いた面白い作文が、毎日集まります。
 例えば、次のような作文です。
┌────────────────────────────┐
| きょう、タンポポを取ってきました。          |
| くきの切り口の所をよく見ると、白い汁がついていました。|
| くきの色は、きみどり色でした。            |
|                       (以下略)|
└────────────────────────────┘
 教師は、寄せられた子どもの作文に目を通し、いくつかを教室で
読み聞かせます。
 そのうち、「たんぽぽ」「くも」「かたつむり」など、クラスの
中で一つテーマを決めます。そして、そのテーマについて学級全体
で追究していきます。
 教室の中では、子どもたちの書いた作文を巡り、次々と交流・対
決が起こります。
 教室の外では、子どもたちの書いた作文をもとに、次々と発見・
追究が起こります。
┌────────────────────────────┐
| ぼくも、タンポポをくきから切ってみました。      |
| くきの切り口から、白い汁があわになってでていました。 |
| でもしばらく置いとくと、くき全体がひからびていました。|
| 白い汁は、どこへ行ったんだろう…?          |
└────────────────────────────┘
 子どもたちは、よく見、よく聞き、よく調べるようになります。

 この実践が初めて公の場に登場したのは、月刊誌『授業づくりネ
ットワーク』(学事出版)1989年6月号の「見たこと作文『蜘
蛛調べ』」でした。当時、山梨県で小学校教師をしていた上條氏の
学級(5年)で、クモについて追究した実践記録が発表されました。
┌────────────────────────────┐
|クモは、どこに隠れているのか。             |
|クモは、なぜクモの糸に引っかからないのか。       |
|クモは、空を飛ぶのか。                 |
└────────────────────────────┘
 現在、この実践記録の全文をこちらで読むことができます。
 いま読んでも、ワクワクしてくる記録です。
 http://www.jugyo.jp/sakubun/mitasaku/done/kumo.html

 また、昨年出版された『総合的な学習のための教育技術 調べ学
習のコツと作文的方法』(健学社)に、この「蜘蛛調べ」についての
より詳細な記録が掲載されています。ぜひご覧ください。

 この実践が発表される以前から、『授業づくりネットワーク』誌
に掲載される上條氏の作文指導には定評がありましたが、1990
年1月、上條氏は処女作となる著書を「ネットワーク双書」から出
版しました。『見たこと作文でふしぎ発見−たのしい作文の授業づ
くり−』(学事出版)がそれです。
 この本には、「タンポポ」「ポスト」「公害」「ヒガンバナ」と
いった、上條学級での見たこと作文の追究の記録が出ています。
 私がこの本を読んだのは、自分が教員になってからでしたが、ぜ
ひ自分の学級でもやってみたいと思いました。
 実践してみると、たしかに面白い。そして、物を見る力が子ども
たちについていくのがわかりました。

 上條氏の最初の発表から、12年が経ちました。この間、様々な
方が見たこと作文を実践し、様々な楽しい実践記録が報告されてい
ます。
 次回から数回に渡り、リレー連載の形で、見たこと作文の魅力に
迫ってていきます。見たこと作文における、発想法・追究法・発表
法などにスポットを当てて連載していきますので、ご期待ください。
そして、ぜひ皆さんの学級でも2学期から見たこと作文を実施して、
この作文システムの楽しさに、じかに触れてください。当編集部で
は、皆さんからの実践報告を楽しみに待っています。
 ホームページ「実践!作文研究」の「見たこと作文コーナー」も
併せてご覧ください。
 http://www.jugyo.jp/sakubun/mitasaku/

【今回の執筆者のプロフィールです】

 松田善啓(まつだ よしひろ)

 小学校教諭。月刊雑誌『授業づくりネットワーク』編集委員。
 新任時より「見たこと作文」実践を行い、作文に関する実践記録
 や論文を著してきた。
 現在「実践!作文研究」ホームページを製作し、本メールマガジ
 ンでも編集長を担当している。

         ◆     ◆     ◆

−−3.ホームページ進化情報−−

○おもしろ作文道場は、「Q&A作文」の第6回目です。
 1.新横浜ラーメン博物館に新しい店がオープンしました。店名
   と、その店の名物を教えてください!
 2.野口英世記念館(福島県猪苗代町)に永久保存されている英
   世の生家には、柱にある言葉が刻まれています。英世自身が
   ナイフで彫ったその言葉とは?
 このコーナーに寄せられた解答は実在のものと関係ないことが多
いのでご注意あれ!ということで、お待ちしています。
 http://www.jugyo.jp/sakubun/toko/q-24.html

−−4.編集後記−−

○このメールマガジンを知人に送って、購読をお薦めください。
○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、本誌へ
 の感想をお待ちしています。
 本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○無断転載をお断りします。転載希望の方は松田までご相談を。
○本誌の読者登録・解除・アドレス変更・バックナンバーは、
 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/ まで。
○本誌は次の配信システムを利用して発行しています。
 まぐまぐ http://www.mag2.com/ 0000023841
 Pubzine http://www.pubzine/com/ 8460
 melma! http://www.melma.com/ m00014780
 ココデ・メール http://mail.cocode.ne.jp/ 0700300256
 macky! http://macky.nifty.com/ 23841
 メルマガ天国 http://melten.com/ 1930
 E-Magazine http://www.emaga.com/ sakubun
 カプライト http://kapu.cplaza.ne.jp/ 851
 めるぼっくす http://www.merubox.com/ 00000162
 めろんぱん http://www.melonpan.net/ 000879
 ティアラオンライン http://www.tiaraonline.com/ m102212

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
メールマガジン「実践!作文研究」No.77 2001/7/22  読者数1940
発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
編集主幹  上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.com
HP: http://www.jugyo.jp/sakubun/
(C)実践!作文研究 2001
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


「第77号の感想」を書く 戻  る トップページへ

メールマガジンのご案内へ