メールマガジン「実践!作文研究」
第76号(2001.7.15)


調べ学習に役立つ作文技術の情報誌
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第76号 2001年7月15日発行(毎週日曜日発行)

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。「実践!作文研究」第76号をお届けします。
 今回は「こうすればラジオでハガキが読まれる」をお送りします。
 ラジオやネットの投稿企画のために、ぜひご検討ください。そし
て、読者のみなさんのご健闘を祈ります。

         ◆     ◆     ◆

−−2.連載「こうすればラジオでハガキが読まれる」−−
                         小学校教諭
                          松田善啓

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   こうすればラジオでハガキが読まれる
         第3回 「発想の転換」とは
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 今回は、ラジオでハガキが読まれるための要素の一つとしての
「発想の転換」にスポットを当て、実例をもって紹介する。

■「発想の転換」実例 その1

 これは、以前この連載で紹介したことだが、もう一度書く。
 ある番組に、次のようなコーナーがあった。
 このコーナーは、家の冷蔵庫の奥にある忘れられた食品を見つけ、
その食品になりきってハガキを書いて送るというものだった。毎年、
食中毒が多発する夏に合わせて登場した季節物のコーナーだった。
 司会者は「神田川」をBGMに、哀愁を帯びた雰囲気でハガキを
読んでいた。例えばこんな感じ。
┌────────────────────────────┐
| ぼくは冷蔵庫の中のカリフラワー。ソースの陰で約1年。 |
| 体の色はすっかりブロッコリー。しかも溶けかけてます。 |
| 早く気がついてほしいのに…。             |
└────────────────────────────┘
 しかし、私が書いて採用されたのは、次のハガキだった。
┌────────────────────────────┐
| みなさん、私を覚えていますか?            |
| そうです。私は家中の電化製品から仲間はずれにされ、  |
| 仕方なく外でゴミの焼却炉をやっている、        |
| 『うず潮』というものです。              |
└────────────────────────────┘
 このハガキにおける「発想の転換」は、次の2点だった。
 1.「中のもの」ではなく「それ自体」を扱ったこと。
 2.しかも冷蔵庫の話ではなく、洗濯機の話だったこと。
 このハガキは、なぜか投函してから1年後、それこそ忘れた頃に
採用された。司会者の「新しいバージョンができてしまったなぁ」
というリアクションとともに、その後このコーナーに寄せられるハ
ガキの質がちょっぴりこの路線に移る元となった。

■「発想の転換」実例 その2

 同じ番組に「先生だって人間だい!」というコーナーがあった。
このコーナーでは、学校の先生の生態観察をリスナー(番組を聴い
ている人)にレポートさせ、それを番組で紹介していた。あの先生
はこんな失敗をしていた、この先生はこんな面白い発言をした、と
かいうハガキネタがよく番組内で紹介されていた。
 ここで、コーナー名をわざわざ「人間だい!!」とうたっている
のに、人間らしくない先生の話を送るとどうなるだろうか。
 たまたまうちの学校に、馬みたいな容貌の先生がいた。
 そこで私はボツ覚悟で、次のようなハガキを出した。
┌────────────────────────────┐
| このコーナーは、「先生だって人間だい!」だが、    |
| うちの学校の○○は馬だ。               |
└────────────────────────────┘
 投稿の結果はどうだったか。なんと見事採用であった。
 裏話をすれば、たまたま、この番組の司会者が私の学校の先輩で、
○○先生のことを知っていたということもあり、私もそれを承知で
書いたのだった。案の定司会者は、もうハガキを読む前からクスク
スと笑っていた。そして、「馬っぽいんじゃなくて、馬そのものな
んだよ、あの先生は。お前先生によろしく言っとけよ、まったく」
というリアクションであった。

■「発想の転換」実例 その3

 上のとは違う某番組に「鬼に金棒」というコーナーがあった。
 このコーナーは、ある人や物がこれを手に入れると、無敵になる
に違いないというものをハガキに書いて送るというものだった。
 例を挙げれば「生ビールに枝豆」「女子高生にソックタッチ」と
かいうような感じで紹介されていた(ちなみにソックタッチという
のは、ルーズソックスを留めるリップクリームみたいなやつ)。
 さて、この「○○に△△」というフレーズに注目して、私が送っ
たのは次のようなハガキだった。
┌────────────────────────────┐
| 頭痛にノーシン                    |
| せき・こえ・のどに浅田飴               |
| ゴホンと来たら龍角散                 |
| くしゃみ3回ルル3錠                 |
└────────────────────────────┘
 このハガキ、コーナーの意図を外している上、途中から思いっき
り悪のりしている。しかし司会者は「こんなの紹介していいのかよ」
と言いながらも全部まとめて採用してくれた。心意気に感謝である。
 
■「発想の転換」使用上の注意

 上の3つの実例をもとに「発想の転換」方式でハガキを書くとき
のコツを記すと、次のようになるだろうか。
┌────────────────────────────┐
|1.コーナーの趣旨からいかにずらすかを考えて書くこと。 |
|2.いかに挑戦的にボケるかを考えて書くこと。      |
└────────────────────────────┘
 ただし、ハガキの選び手が真面目な人の場合、この手法を用いる
とボツになってしまうこともあるので、「発想の転換」の手法が有
効な番組なのかどうかを見極めることも必要である。
 それを見極める方法としては、放送をよく聴いて番組の傾向をつ
かむとか、実際にハガキを出してみて採用されるかどうかを調べる
などの方法がある。
 では、読者の健闘を祈る。まずはHPの「おもしろ作文道場」で
試してみるのも手である。選者(わたし)は、こういう発想の転換
で送られた作品、わりと好きだ。
┌────────────────────────────┐
|おもしろ作文道場                    |
|    http://www.jugyo.jp/sakubun/toko/   |
└────────────────────────────┘

【今回の執筆者のプロフィールです】

 松田善啓(まつだ よしひろ)
 小学校教諭。
 「授業づくりネットワーク」編集委員。
 HP&MM「実践!作文研究」運営・編集責任者。
 高校〜大学時代、ラジオ番組のカリスマハガキ職人として、局地
的にその名を轟かせる。ハガキがラジオ番組等で読まれた回数は、
約300枚。現在、小学校教諭として作文教育の実践・研究を行う。

         ◆     ◆     ◆

−−3.ホームページ進化情報−−

○おもしろ作文道場は、「Q&A作文」の第5回目です。
 1.フィンランドに虫歯が少ない理由
 2.作文を書けるようになるための秘策
 ということで、お待ちしています。
 http://www.jugyo.jp/sakubun/toko/q-23.html

−−4.編集後記−−

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編集主幹  上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.com
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