メールマガジン「実践!作文研究」
第75号(2001.7.8)


調べ学習に役立つ作文技術の情報誌
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第75号 2001年7月8日発行(毎週日曜日発行)

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。「実践!作文研究」第75号をお届けします。
 今回は、北海道の中学校教師、堀 裕嗣さんの登場です。堀さん
は「義務教育で培う20の作文技術」を執筆してくださいました。
 ぜひ、ホームページで掲載した「『論理的思考力』を培う作文技
術一覧」もご覧の上、ご意見・ご感想をお寄せください。よろしく
お願いします。

         ◆     ◆     ◆

−−2.義務教育で培う20の作文技術−−
                       北海道・中学校
                          堀 裕嗣

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        義務教育で培う20の作文技術

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 「作文技術」に限らず,言語活動から言語技術を抽出しようとす
る場合,一般によく見られる二つの傾向がある。

 第一に,技術をあまりに細かく抽出し過ぎてしまって実際に使え
るものにならない,という傾向である。これは,最初は教育研究と
して始まった言語技術の抽出がいつの間にか言語研究・文章研究・
文体研究にすり替わり,「子どもたちに学ばせるべき技術は何か」
という本来的な視点が欠落してしまいがちだからである。もとより,
教育研究としての「技術の抽出」は,ただ細かく抽出すればよいと
いうものではない。子どもに学ばせるからには,学ばせるなりの価
値ある技術でなくてはならない。あくまでも「授業研究」の一環な
のである。言語技術の授業への導入を試みる研究者は,須くこの観
点を常に持ち続ける必要がある。

  第二に,授業における指導事項の系統を安易に言語技術の一般的
系統と同一視し,ただ技術を羅列してカリキュラムを作ってしまう,
という傾向である。一般的な言語技術と,授業に導入すべき言語技
術とは質を異にする。授業への導入を図る言語技術は,先に述べた
ように精選することとともに,子どもたち全員に「習熟」させると
いう観点を忘れてはならない。ある教材で一度その技術を扱ったか
らといって,子どもたちに身につくものではないのである。その意
味で,一つ一つの技術について,様々な教材において手を変え品を
変え繰り返し指導することが必要なのである。

 以上の2点から考えて,私は次の一覧表にある20の「作文技術」
を,義務教育を終える中学3年生終了までに子どもたち全員に習熟
させるべきものとして抽象した。もちろん,「仮説」としてである。

「『論理的思考力』を培う作文技術一覧」
 http://www.jugyo.jp/sakubun/howto/hori.html

 これらの「作文技術」は,指導系統として順次性がある。第一に
【発想・着想】,第二に【構想・構成】,第三に【説明】や【描写】
である。  

  しかし,これらの指導系統は,まず徹底して【発想・着想】を指
導した後に【構想・構成】を指導する,という性質のものではない。
すべて同時に,総合的に指導しなければ身につかない。それぞれの
「作文技術」も「指導項目」も,相互に有機的に関連しているもの
だからである。

 従って,ここで言う「順次性」とは,常に4つの指導項目を扱い
ながらも,指導内容の重み付けの問題として,最初は【発想・着想】
に重点を置き,次第に【構想・構成】,そして【説明】【描写】と
いうディテールへと力点を移していくことを意味する。こうした指
導系統を意識することにより,発達段階に応じた「論理的思考力」
が培われるのである。

【今回の執筆者のプロフィールです】

堀 裕嗣(ほり・ひろつぐ)
札幌市立向陵中学校・教諭(国語・現在3年担任)
教育実践研究サークル「研究集団ことのは」代表
サークル「実践研究水輪(すいりん)」研究担当
「日本言語技術教育学会」北海道支部・事務局
「鍛える国語教室」研究会・事務局
「言語技術の系統化」をライフワークとし,「中学校〈言語技術〉
の系統試案」を作成中。
編著書
『全員参加を保障する授業技術』(明治図書・近刊)
『「総合的学習」を支える〈教室プレゼンテーション〉20の技術』
(明治図書・近刊)
以上 堀裕嗣と「研究集団ことのは」・著
『「総合的学習」を支える国語・活かす国語』(明治図書・近刊)
 堀 裕嗣と「研究集団ことのは」・編
『発信型授業で「伝え合う力」を育てる』(明治図書・近刊)
 堀裕嗣/森寛・著

         ◆     ◆     ◆

−−3.編集後記−−

★次号予告
 07/15 No.76
 松田善啓「こうすればラジオでハガキが読まれる 3」

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