メールマガジン「実践!作文研究」
第65号(2001.4.29)


調べ学習に役立つ作文技術の情報誌
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

 メールマガジン「実践!作文研究」
 第65号 2001年4月29日発行(毎週日曜日発行)

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。「実践!作文研究」第65号をお届けします。
 あっという間に、ゴールデンウィークに突入しました。皆さんは
いかがお過ごしでしょうか。
 さて今回は、当MM編集主幹の上條晴夫さんの登場です。
 第5週がある月の、その第5週に登場する予定です。
 そして今回は、上條さんが開発したシステム、見たこと作文につ
いての話題です。「総合的な学習の時間」に、見たこと作文がどう
役だつのか。どうぞお読みください。

         ◆     ◆     ◆

−−2.総合的学習に役立つ「見たこと作文」のすすめ−−
               MM「実践!作文研究」編集主幹
                          上條晴夫

============================================================
    総合的学習に役立つ「見たこと作文」のすすめ
============================================================

 『教職研究』(教育開発研究所)2001年5月号が突然送られ
てきました。校長先生を目指す方が読む雑誌のようです。拙著『総
合的な学習のための教育技術−調べ学習のコツと作文的方法−』
(健学社)の書評をしてくれています。書評は以下の通りです。

 「現在、数多くの学校が総合的学習を実践しているが、その実践
事例を見ると、『豊かな授業企画力』はあっても、『堅実な教育技
術』が貧困ではないか。/総合的学習を豊かにするには、企画を支
える堅実な教育技術が不可欠であると主張する著者は、本書で、教
育技術の一つとして『作文的方法』を取り上げている。それは、体
験・追究の事実を集団内で表現・交流するには『書く』活動が必要
だからである。/総合的学習を『考える』『創る』『実践する』と
順を追う章立てとなっており、各学習段階ごとに『作文的方法』を
どのように取り扱うかを、作文・日記などの多様な具体例をあげて
示し、指導・評価のあり方を提示」

 わたしの全く知らないところで拙著をこのように書評してもらえ
たことがすごく嬉しかったです。ところで拙著『総合的な学習のた
めの教育技術』のベースになっているのはわたしが、かつて教員だ
ったころに開発した「見たこと作文」という追究型作文の指導シス
テムです。本書第3章はわたしの教師時代の実践「クモの不思議」
という見たこと作文の実践記録です。また第1章にも「カタツムリ」
を追究した「見たこと作文」実践が書いてあります。そもそもこの
「見たこと作文」は総合学習で有名な奈良女子大附属小学校の実践
をもとに創り出したものです。総合学習のための追究支援システム
になるものであると考えています。

 北海道の石川晋さんは拙著を読んで「個人通信”すぽんじのここ
ろ」(2000.12.31)で次のように書いてくれています。

 「総合的な学習に取り組みだして、総合的な学習が最終的にほと
んど作文の学習であることに気づいた。生徒の変容を知る手がかり
は、結局のところ、作文が主流だ。しかも、本格的な長文作文では
なく、日々を分析的に書きつける短作文なのである。今年、私には
当初その意識が低かった。だから、要所要所での作文指導が単なる
感想記述的であり、単発的で場当たり的であった。大きな失敗であ
る。
 上條氏は、総合的な学習が詰まるところ作文的学習の連続である
ということがよくわかっている。氏の提唱する見たこと作文は、調
べ学習と結びついた行動作文であった。作文の技法を教えることが、
そのまま調べ学習のコツを教えて行くことになっていくという、大
変な実践である。本書では、見たこと作文以外の様々な作文的方法
も紹介されているが、その姿勢は一貫している。たくさん取り上げ
られている作文的方法は、どれも、作文を書くということそのもの
で完結しない。それぞれが、調べ学習の方法そのものでもあるとい
うことが、読むとよく見えてくる」

  また山形の五十嵐康さんは平成12年度の山形大学大学院修士学位
論文で「『見たこと作文』システムと社会認識」を書いてくれまし
た。五十嵐さんの修士一年目の研究は「『見たこと作文』システム
と『総合的な学習の時間』との関連」。見たこと作文と総合的学習
の関連について詳細な検討をしてくれています。五十嵐さんの「関
連」についての論文は以下のアドレスでその全文を読むことができ
ます。
http://www.jugyo.jp/sakubun/mitasaku/ronbun/

 現在、総合的学習では「調べ学習」中心のフィールドワーク型学
習が主流になっているようです。これまでの教科学習とは違い、こ
うした学習に不慣れな先生には取っつきにくい点も少なくありませ
ん。拙著『見たこと作文でふしぎ発見』(学事出版)が提案した
「見たこと作文」システムは、そうした先生方にもきっと総合的学
習の具体的なイメージを喚起することができるのではないかと思い
ます。以下のURLには「見たこと作文」の情報があります。ぜひ
一度ご覧になってみて下さい。
http://www.jugyo.jp/sakubun/mitasaku/

【今回の執筆者のプロフィールです】

 上條晴夫(かみじょう はるお)
 小学校教師を経て、文筆・評論活動に入る。
 現在、『授業づくりネットワーク』編集代表、全国教室ディベー
ト連盟常任理事、学習ゲーム研究会代表、メールマガジン『授業づ
くりネットワーク21』『実践!作文研究』『議論批評研究会通信』
『メディアリテラシー教育研究会通信』編集主幹。
 著書・編著著に『見たこと作文でふしぎ発見』『作文指導10のコ
ツ』『作文指導20のネタ』『子どもを本好きにする読書指導50のコ
ツ』『「勉強嫌い」をなすく学習ゲーム入門』『教師のためのイン
ターネット仕事術』(以上、学事出版)、『授業でつかえる漢字遊
びベスト50』『実践・子どもウォッチング』(民衆社)、『総合的
な学習のための教育技術−調べ学習のコツと作文的方法−』(健学
社)他。

         ◆     ◆     ◆

−−3.編集後記−−

★今回の上條さんの論考の中で登場した石川晋さんは、中学校の国
 語教師です。ホームページの中で、総合的な学習や、見たこと作
 文や、メディアリテラシーについて、様々な実践報告や提言をし
 ています。特に、上條さんの著書『総合的な学習のための教育技
 術−調べ学習のコツと作文的方法−』については、石川さんの
 「2000年に読んだ本ベスト10」の第2位にランキングされ
 ており、詳しい書評が掲載されています。こちらの方も、どうぞ
 お読みください。
 http://homepage1.nifty.com/maru-shin/dokusyo2000best10.html

★次号予告
 05/06 No.66 佐内信之「総合的な学習のための作文技術 2」

○このメールマガジンを知人に送って、購読をお薦めください。
○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、本誌へ
 の感想をお待ちしています。
 本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○無断転載をお断りします。転載希望の方は松田までご相談を。
○本誌の読者登録・解除・アドレス変更・バックナンバーは、
 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/ まで。
○本誌は次の配信システムを利用して発行しています。
 「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ ID:0000023841
 「Pubzine」 http://www.pubzine/com/ ID:8460
 「melma!」 http://www.melma.com/ ID:m00014780
 「ココデ・メール」 http://mail.cocode.ne.jp/ ID:0700300256
 「macky!」 http://macky.nifty.com/ ID:23841
 「メルマガ天国」 http://melten.com/ ID:1930
 「E-Magazine」 http://www.emaga.com/ ID:sakubun
 「カプライト」 http://kapu.cplaza.ne.jp/ ID:851
 「メルマガランド」 http://www.freemaga.com/ ID:500186
 「めるぼっくす」 http://www.merubox.com/ ID:00000162

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
メールマガジン「実践!作文研究」No.65 2001/4/29  読者数1676
発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
編集主幹  上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.com
HP: http://www.jugyo.jp/sakubun/
(C)実践!作文研究 2001
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


「第65号の感想」を書く 戻  る トップページへ

メールマガジンのご案内へ