メールマガジン「実践!作文研究」
第59号(2001.3.18)


調べ学習に役立つ作文技術の情報誌
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第59号 2001年3月18日発行(毎週日曜日発行)

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。「実践!作文研究」第59号をお届けします。
 今回は、私の新連載です。私の高校〜大学時代の経験を基にして、
「こうすればラジオでハガキが読まれる」という連載をお送りしま
す。ぜひ、ご質問・ご要望・ご意見などをお待ちしています。

         ◆     ◆     ◆

−−2.新連載・こうすればラジオでハガキが読まれる−−
                         小学校教諭
                          松田善啓

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   こうすればラジオでハガキが読まれる
        第1回 ラジオ投稿で成功する5つの方法
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■この連載の目的

 この連載で私が書こうとするのは、ラジオ番組への投稿術である。
 しかしなぜ、ラジオ番組についてなのか。その理由は3つある。
┌────────────────────────────┐
|1.ラジオ番組のコーナーの中に、作文指導に役立ちそうなネ|
|  タが、たくさんあるから。              |
|2.私自身が高校〜大学時代、ラジオ番組にハガキを出すのが|
|  趣味で、ハガキを300枚以上読まれた経験を持つから。|
|3.私のラジオ投稿の経験が、文章修行の一場面として役立っ|
|  たから。                      |
└────────────────────────────┘
 この3つの理由から、私の経験に基づく「ラジオ投稿でハガキが
読まれる方法」について紹介していくというのが、この連載の目的
である。
 ぜひ、作文指導のネタとして、また読者の皆さんの文章修行の一
助として、この連載を活用していただければ幸いである。

■ラジオ番組で成功する5つの方法

 今回は、「ラジオ番組で成功する5つの方法」と題して、ラジオ
番組に成功するための秘策を紹介する。ここでいう「成功」とは、
書いたハガキが番組の中で読まれることを指す。
 ただし当時の私は、ハガキを書く時にはコツなどほとんど無自覚
にやっていた。しかし今思い返してみると、こんな視点からハガキ
を書いていたのではないかと分析し、5つの方法を記す。
 私の考える5つの方法とは、次のようなものだ。
┌────────────────────────────┐
|1.わかりやすく書け!                 |
|2.番組の性格にマッチさせて書け!           |
|3.自分の得意分野を知れ!               |
|4.質と量とで勝負しろ!                |
|5.発想のコペルニクス的転回を図れ!          |
└────────────────────────────┘
 以下、それぞれについて概説する。

=1.わかりやすく書け!=

 字が上手か下手かは別にして、丁寧に書くことがまず大事である。
 放送局には毎日、たくさんのハガキが送られて来る。番組の作り
手は、たくさんのハガキに目を通し、番組の中で読むハガキを選ぶ。
ハガキの内容のわかりやすい方が、放送で使ってもらえる可能性も
アップする。もっと言うと、長いのをダラダラと書くよりも、短く
てインパクトのある内容の方が採用率は高い。
 内容面だけではなく、形式面においても読みやすい方が、読み手
にとって親切である。例えば分かち書きをしたり、適当な文節ごと
に改行したりするなどの工夫をすると良い。

=2.番組の性格にマッチさせて書け!=

 大抵のラジオ局では、時間帯によって番組の性格を変えている。
 おそらく、特定の層に照準を合わせているものと思われる。
 だいたい、こんな感じだ。
┌────────────────────────────┐
|朝・夕方…サラリーマン向け               |
| (お出かけ前後や出勤中をターゲットとした情報番組)  |
|昼…主婦向け                      |
|夜…若者向け(音楽番組やネタ募集など)         |
└────────────────────────────┘
 もちろん、この層の人たちしか聞いてないということではない。
要は、番組でハガキを読んでもらうためには、番組の性格にマッチ
した内容であることが必要だということだ。例えば、深夜番組では
いわゆる「下ネタ」でも結構OKである。しかし、下ネタが嫌われ
る時間帯や番組がある。読まれることを目指すのであれば、その番
組の性格に合った内容をハガキに書いて出すべきだ。

=3.自分の得意分野を知れ!=

 ラジオ番組には様々なコーナーがある。むりやり分類すると、次
のようなものになる。
┌────────────────────────────┐
|○体験募集系                      |
| シンプルな近況報告や、子どもや先生など、ある事柄につい|
| ての生態観察を募集するもの。日常生活の中にこそ面白いネ|
| タが隠されていることが多いのだ。もっとも、フィクション|
| を書いても差し支えない場合もある。          |
|○創作系                        |
| フィクション作文を募集するもの。例えば、「Aさんが渋谷|
| で○○した。その時私は…」などと書き出しを指定して、そ|
| の後の展開を募集するコーナーがあった。もっともこの場合|
| も、実話を書いても差し支えない場合がある。      |
|○言葉遊び系                      |
| アクロスティック・横文字を無理矢理日本語にする・替え歌|
| ・ダジャレ・三題噺などテーマを決めて言葉遊びを募集する|
| もの。                        |
|○音ネタ系                       |
| カセットに自分の声や何かを録音して送るもの。     |
└────────────────────────────┘
 これらの中から、自分の得意な分野について書き、ハガキを出し
ていくというのも手である。
 そのためには、自分の得意な分野はどの分野なのかを、自分なり
に知っておく必要がある。いろいろな分野にハガキを出してみて、
自分の得意分野が何なのかを調べてみるのもよいだろう。

=4.質と量とで勝負しろ!=

 私がメジャーだった頃、ラジオ投稿に成功する秘訣について、あ
るラジオ番組の中で「おもしろいハガキをたくさん出すことです」
と語ったことがある。その番組の司会者は、この人まじめに答えて
んだろうかと思ったようだが、無論私は大まじめであった。
 「おもしろい」は質、「たくさん」は量だ。普段から、ハガキの
ネタになりそうな面白いことを見つけたら、忘れないうちにメモし
ておく。机の上には常にハガキを山積みにしておき、すぐ書けるよ
うにしておく。
 そして、実際のところ私の場合、番組に採用されたハガキよりも
ボツになったハガキの方がずっと多かった。つまりそれだけたくさ
んハガキを書いて送っていた。ただし、闇雲に書いて送るだけでは
ハガキがもったいない。どのネタを送ってどのネタを送らないか、
というネタの精選作業は、ハガキ代を少しでも節約するためにも必
要である。

=5.発想のコペルニクス的転回を図れ!=

 これは、私がしばしば行っていたウラ技の1つである。あえて、
募集しているコーナーの意図するところとはちょっと違うことを書
いて送るという技だ。この場合、ハガキの採用と不採用は紙一重で
ある。ここでは私の成功例で説明する。
 ある番組に、家の冷蔵庫の奥にある忘れられた食品を探し出し、
その食品になりきってハガキを書いて送るコーナーがあった。司会
者は、哀愁たっぷりの雰囲気でハガキを読む。例えば、こんな感じ。
┌────────────────────────────┐
| 私は冷蔵庫の中の竹輪です、プリンの陰で忘れられ早1年。|
| 体はもうすっかり緑色で、ときどき異臭を放っています。 |
| 家族はいつ、私の存在に気がついてくれるのでしょうか…。|
└────────────────────────────┘
 しかし、私が書いて採用されたのは、次のハガキだった。
┌────────────────────────────┐
| みなさん、私を覚えていますか?            |
| そうです。私は家中の電化製品から仲間はずれにされ、  |
| 仕方なく外でゴミの焼却炉をやっている、        |
| 『うず潮』というものです。              |
└────────────────────────────┘
 このウラ技では「中のもの」じゃなく「それ自体」を扱った。
 しかも冷蔵庫の話ではなく、洗濯機の話である。
 これを読んだ司会者は、次のようにコメントした。
「古い洗濯機でゴミ燃やしてんの、君ん家だけだろー。
 でも、なんか解るなー。
 新しいバージョンが登場してしまったなぁこのコーナー」
 事実、このハガキの採用以降、このコーナーでは冷蔵庫の中の物
以外についてのネタも紹介されるようになった。

■まとめと予告

 以上「ラジオ投稿で成功する5つの方法」を紹介した。すべて私
の経験に基づくものだが、賛同できる話ばかりではなく、異論があ
るかも知れない。忌憚なくご意見ご感想をいただければ幸いである。
 次回の登場時には、ラジオ投稿術について、具体的に述べていき
たい。

【今回の執筆者のプロフィールです】

 松田善啓(まつだ よしひろ)
 小学校教諭。
 「授業づくりネットワーク」編集委員。
 HP&MM「実践!作文研究」運営・編集責任者。
 高校〜大学時代、ラジオ番組のハガキ職人として局地的にその名
を轟かせる。現在、小学校教諭として作文教育の実践・研究を行う。

         ◆     ◆     ◆

−−3.ホームページ進化情報−−
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 るつもりで作文を書いて下さい。今好きな人に宛ててもいいし、
 かつて好きだった人に宛ててもいいです。また、架空でも構いま
 せん。書式が決まっていますので、それに従って書いて下さい。
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         ◆     ◆     ◆

−−4.編集後記−−

★予告
 03/25 No.60 「常体文を低学年から教えよう」/野口芳宏

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編集主幹  上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.com
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