メールマガジン「実践!作文研究」
第56号(2001.2.25)


調べ学習に役立つ作文技術の情報誌
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第56号 2001年2月25日発行(毎週日曜日発行)

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。「実践!作文研究」第56号をお届けしま
す。
 今回は、野口芳宏先生の第2回です。北海道教育大の退官を翌月
に控え、函館→小松→札幌と講座・講演等に忙しく奔走される中、
原稿や校正をしていただきました。野口先生、大変ありがとうござ
います。
 今回は、表記に関するご提案「作文表記の横書き化のすすめ」で
す。皆さんからのご感想、お待ちしています。

         ◆     ◆     ◆

−−2.作文表記の横書き化のすすめ−−
 
                  北海道教育大学函館校教授
                          野口芳宏
 
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    作文表記の横書き化のすすめ
          −小学校の低学年からその指導を−
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1.漢字の国中国でさえ
 
 中国の山東師範大学の女教師である李磊さんが、北教大函館校の
大学院に留学して学んでいる。日本の国語教育の現状を学びたいと
のことで光栄にも私のところに籍を置いている。折角の機会なので
なるべく私としては中国の教育事情を知りたいと考え、いろいろと
私の方から質問をしている。
 漢字は言うまでもなく中国からの渡来文化である。日本には固有
の文字というものはなかった。古代文字という文化が存在したと考
えている学者もあるようだが公認された学説ではない。
 さて、私はその漢字を生んだ国だから、すべての文章は「縦書き」
にされているのに違いないと考えていた。漢詩、漢文の横書きとい
うものは私は見たことがない。ところが、李さんの話によると中国
では縦書きの文化は今やほとんど見ることができないというのであ
る。新聞も書籍もすべて横書きだそうだ。教科書も縦書きのものは
皆無と伺って吃驚した。
 そう言えば、韓国でもすべての刊行物は横書きとのことであった。
『授業で鍛える』(明治図書刊)は、私の本の中で最も広く読まれ
ているものだが、この本は韓国語に翻訳されても版を重ねて好評で
ある。ただし、横書きになっている。
 むろん、古文書や書道の世界では今も縦書きが行われていること
は両国とも同じである。それにしても私の驚きは変わらない。
 
2.書く生活の99%は横書き
 
 縦書きと横書きとの長短はいろいろ論じられるだろうが、わが国
では今も圧倒的に縦書きが多い。そもそも大新聞が挙って縦書きだ
し、学術書や理数系のものを除けば全ての本が縦書きである。その
読み方に我々は慣れてしまっている。
 しかし、では「書く」という生活についてはどうかと眼を転じて
みると、おそらく99%が横書きということになるだろう。縦書きで
ノートをとる大学生に私は一人として出合ったことはない。また私
自身もすべて横書きである。下手の横好きで、俳句も短歌も少々作
って楽しむのだが、それとても横書きである。ただし、清書する時
には縦書きにしている。この方が落ちつくのは単に慣習によるもの
だと思われる。
 
3.横書き作文のすすめ
 
 さて、このようなことを考えて、学校の「作文」指導に注目する
と、その99%は縦書きであろう。原稿用紙も依然縦書きのものが多
い。この事実に正当かつ論理的な根拠があるのだろうか。たぶん、
それは存在しないだろうと思う。
 総合的な学習の時間の活動が本格化している中にあって、私は小
学校における「作文の横書き化」を強く提唱したい。いわゆるレ
ポートは、横書きがふさわしいし、公文書も全て横書きが正規とさ
れている時代である。低学年の時から「横書き作文」に慣れさせて
いくことは大きく作文指導を進展させることになるだろう。私の開
発した『作文くん』(新学社刊)という作文用紙は、縦書きにも横
書きにも使えるように工夫されている。出入りの教材店に頼めばど
こでも手に入る。ぜひ、横書き作文の習熟のためにご活用願えれば
幸いである。
 
【今回の執筆者のプロフィールです】
 
 小学校長を停年退職し、引き続いて現職。本年3月末退官後は、
千葉に戻り私立大非常勤講師を務める傍ら、執筆、講演などに力を
入れたい。

         ◆     ◆     ◆

−−3.野口先生退官記念講座のご案内−−

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「野口芳宏先生ご退官記念・
             オール野口芳宏一日講座」
                       /戸田正敏
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1、メインテーマ  野口芳宏先生の「国語教育」を受け継ぐ
2、期日      2001年4月29日(日)
3、場所      江戸川区総合区民ホール
4、予定人数   84名
5、参加費     5,000円
6、日程
     9:30〜  受付開始
    10:20〜  模擬授業?(物語編)
    11:40〜  昼食
    13:00〜  模擬授業?(詩歌編)
    14:40〜  講演「これからの国語教育」
    15:40〜  閉会セレモニー
7、申し込み方法
   参加費5,000円と、90円切手を貼り参加者の宛名を記
   入した返信用封筒1通を送る
    <送り先>〒274−0067
     船橋市大穴南4−26−10
                  戸 田 正 敏
8、備考
  ・座席は「全席指定」です。送金順に会場の前から座席を指定
   していきます。
  ・講座終了後に、野口先生を囲んで懇親会を予定しています。
   懇親会に参加を希望される方は、申し込みの際にご連絡くだ
   さい。
    (懇親会の参加費は、当日、徴収させていただきます)

<メールでのお申し込み>
  ・メールでの受付もできます。参加を希望される
   方は、次のアドレスまでご連絡ください。
     rv7m-td@asahi-net.or.jp  戸田正敏
   尚、メールでのお申し込みは、「仮予約」という形になりま
   す。ご送金いただいた時点で「正式予約」となり、座席表や
   会場図等のご案内を差し上げます。
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kyositu.comポスト配信→http://www.kyositu.com/
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−−4.ホームページ進化情報−−
 http://www.jugyo.jp/sakubun/

 「投稿!おもしろ作文道場」第3回の「寝て起きたら○○になっ
ていた」は、面白い作文が揃いました。「便器」「スーパーカー」
「たまご」…どれも良かったです。
 次は、第4回「もしも作文」。
┌────────────────────────────┐
| もしも、○○だったら…!               |
└────────────────────────────┘
 この書き出しで、作文を書いて下さい。今回も○○の中に入る物
は自由です。
 ぜひご参加を!→http://www.jugyo.jp/sakubun/toko/

−−5.編集後記−−

 次回は、佐内信之さんの登場です。お楽しみに!

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発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
編集主幹  上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.com
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