メールマガジン「実践!作文研究」
第53号(2001.2.4)


調べ学習に役立つ作文技術の情報誌
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第53号 2001年2月4日発行(毎週日曜日発行)

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。「実践!作文研究」第53号をお送りしま
す。今回は、池内清さんと木越憲輝さんの新連載「作文授業事典」
です。作文授業に関することが事典となって登場します。
 第1回目の今回は、池内さんによる「えんぴつ対談」です。

         ◆     ◆     ◆

−−2.リレー連載・作文授業事典−−
                        東京・小学校
                          池内 清

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 作文授業事典 第1回

          【えんぴつ対談】
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■えんぴつ対談
 えんぴつ対談とは、簡単に言って、筆談のことである。
 作文用紙一枚に交替で文を書いていく作文指導である。
 「えんぴつおしゃべり」とも言う。
 えんぴつ対談をすると、以下のような作品が出来上がる。
┌────────────────────────────┐
│か「ねぇ、こんどのゴールデンウィークはどこに行く」   │
│え「えりはね、かるいざわに行くの」           │
│か「ふーん。わたしはねえ、花やしきに行くの」      │
│え「えっ、そうなの!!何日に行くの?」         │
│か「う〜ん。五日かな」                 │
│      ・・・・・・・・・・・・・・        │
└────────────────────────────┘
 このように、二人一組になって、交替に書いていく作文である。
 
■指導方法
 初めてえんぴつ対談をするときには、教師が子ども一人を指名し
て、前に出させ、教師といっしょに黒板でやってみせると効果的で
ある。
 
『今日はみんなでおしゃべりをしてもらいます。でも、声は出しま
せん』
「えー、それじゃぁできないよ」との声がする。
そこで、黒板に次のように書く。
┌─────────┐
│えんぴつおしゃべり│
└─────────┘
『口でお話しをするのではなく、えんぴつでおしゃべりをします。』
みんな再び、「えー。」の声。
『えんぴつで交代におしゃべりを書いていきます』
『お手本をしてみます。』と言って黒板に次のように書く。
『先生の名前は池内だから「○い」と書くね』
┌────────────────────────────┐
│い「ねぇ、こんどのゴールデンウィークはどこに行く。   │
└────────────────────────────┘
子どもを一人指名して、黒板に返事を書かせる。
『島田さんだから「○し」でいいね』
たどたどしく、子どもがこの返事を書く。
┌────────────────────────────┐
│い「ねぇ、こんどのゴールデンウィークはどこに行く。   │
│し「かるいざわ。」                   │
└────────────────────────────┘
『ありがとう。じぁあ、先生が返事を書くね』
┌────────────────────────────┐
│い「ねぇ、こんどのゴールデンウィークはどこに行く。   │
│し「かるいざわ。」                   │
│い「へぇー、いいねぇ。どうやって行くの」        │
└────────────────────────────┘
ここまで、お手本を見せる。
『こうやって、どんどんおしゃべりを続けていきます』

■指導のポイント
 ○テーマを教師が決めて行う。
  テーマ例「どんなテレビが好き」
      「好きな食べ物は何?」
      「運動会で楽しかったことは何?」
 
 ○クラスに合わせてルールを決めておく。
  1.相手が読める字で書く
   (きれいな字でなくていいです。相手に読める程度の字でい
   いです。)
  2.ふざけないで、まじめにやる。
   (きたない言葉は使わない。)
  3.テーマからはずれない。
   (テーマはゴールデンウィークだから、そのお話に関係した
   お話で続ける。)
  
 ○二人組はなるべく気のあった同士がいい。
  
■参考文献
 柳内達雄著 作文がすきになる本(1・2年生)あかね書房
 (現在絶版となっているが、公立図書館、学校図書室などにはま
 だ残っていることがある。)
  
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 下記アドレスにご意見、ご感想をいただけると幸いです。   
 池内 清 ikeuchi@air.linkclub.or.jp           
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【今回の執筆者のプロフィールです】

 池内 清(いけうち きよし)
 東京・私立聖学院小学校教諭 
 所属団体:授業づくりネットワーク(事務局員)
      全国教室ディベート連盟(理事)
      学習ゲーム研究会(HP担当)
      メディアリテラシー教育研究会(事務局員)

 主な著書:『小学校はじめてのディベート授業入門』
      『ディベートで学級会づくり』
      『論理的な表現力を育て学習ゲーム』(共著)
       以上学事出版刊 など多数

         ◆     ◆     ◆

−−3.どくしゃの声より−−

「やまと学院」の大和山先生より、メールをいただきました。

>私は個人塾を開いておりまして、そこで作文の授業もしております。
>
>1999年に出版されました、
>『国語のできる子どもを育てる』(講談社現代新書)
>にて作文の指導法がでておりますが、
>みなさんは読まれましたでしょうか?
>
>私としてはとも素晴らしい出来に思え、その本にでてくる
>指導法もまねさせていただいております。
>(「見たこと作文」も秀逸でまねさせていただいてます。)
>
>どうでしょうか、読まれているようでしたら、
>ご感想をお聞かせいただきたいのですが。

 このメールを読み、早速書店で購入し、読みました。
 工藤順一氏の著書で、「第1章 書くこと」「第2章 読むこと」
「第3章 読解力とは何か」という3章から成っています。特に、
第1章の中の「コボちゃん作文」が秀逸です。国語の授業づくりの
ヒントとして、お薦めできる一冊です。なお、工藤氏の著書には、
『小学生の新・国語練習帳 作文が書ける。 マンガを使って「書
けない」を解決 』(みくに出版)もあります。こちらの方も、お
薦めです。

         ◆     ◆     ◆

−−4.編集後記−−

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○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、本誌へ
 の感想をお待ちしています。
 本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
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発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
編集主幹  上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.com
HP: http://www.jugyo.jp/sakubun/
(C)実践!作文研究 2001
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