メールマガジン「実践!作文研究」
第52号(2001.1.29)


調べ学習に役立つ作文技術の情報誌
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第52号 2001年1月29日発行(毎週日曜日発行)

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 皆さんこんにちは。「実践!作文研究」第52号をお届けします。
今回は北海道教育大学の野口芳宏先生に登場していただきました。
野口先生には、今回の他、2月末、3月末と3回に渡って登場して
いただく予定です。1回目の今号は「作文力の日常化、生活化を
−葉書を出すことのすすめ− 」です。ぜひ、当マガジンを周りの
友人、同僚に薦めてください。そして、皆さんのご意見ご感想をお
待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。

         ◆     ◆     ◆

−−2.作文力の日常化、生活化を−−

                  北海道教育大学函館校教授
                          野口芳宏

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      作文力の日常化、生活化を
            −葉書を出すことのすすめ−
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1.教室作文、密室作文からの脱却を

 子どもの大方は作文嫌いである。教室で作文を書かされるか、宿
題を出されるかする以外に、子どもが自分で作文を書くということ
は一般には稀である。日記指導などを熱心に進めている先生は例外
と言ってもよいがこれとても「宿題」の一つと言えるだろう。
 子どもの作文活動は依然として指示、命令がなければなされてい
ないというのが現状である。「総合的な学習の時間」がほぼ本格的
に始動したようである。そうなると子どもの作文活動は、「自分の
必要」で書かなくてはならないことになるだろう。例えば、依頼状
やお礼状などは、先生に命じられなくても書けるようにならなくて
はいけない。教室作文、密室作文から脱却して子どもの作文活動が
日常化、生活化されるように導く必要が生まれてきていると言える
だろう。

2.葉書、手紙の書き方の指導

 見学の依頼や問い合わせ、お礼状という一連のものはすべて「手
紙」のジャンルに入る。しかし、私は子どもの書くものはすべて
「葉書」でよいと考えている。私自身の書信のやりとりでもそのほ
とんどが葉書である。葉書は手軽に書けて十分に用件を伝えること
ができる。だから「葉書」については負担感なく書けるように指導
してやるべきだと思う。
 今はいろいろな筆記具があるが、子どもには使い易いボールペン
が最適だと私は考えている。鉛筆ではこすれたり、汚れたりしやす
いし、一般的には失礼な感じを与えるとされている。ボールペンは
もはやきわめて日常化し、これを正式な書信に用いて一向にさしつ
かえはない。
 子どもの用いる葉書は、基本的にエコーはがきがよい。値段が安
い上に、表書きは横書きに馴染みやすい。別稿で述べるが、私は子
どもの表記を基本的に横書きにしたらどうだろうと考えている。葉
書も、横書き用の罫線が入ったものも売られているし、ワープロに
も横書き仕様が組みこまれている。算用数字を多用した住所も増え
ていることを考えると、葉書も横書きで一向にさしつかえない時代
になってきていると思われる。ただし、「好み」の問題もあるので
一律にそうせよなどというつもりはない。

3.葉書の表書きの指導

 葉書は、正しく、丁寧に、楷書で書くということが基本であるが、
字配りなどにも気をつけさせて全体のバランスをよくすることが肝
要である。また、どこから発信するにしても、自分の郵便番号や住
所は正しく詳しく書くことを教えておきたい。○○にて―などとい
う表記は不可である。
 敬称には、様が一般的である。礼状や依頼状は基本的には個人に
宛てるものなので「御中」「殿」「係様」などは不適切な使い方で
ある。

4.葉書の本文の指導

 まず、葉書の天地左右に一センチ幅の余白を残すようにしたい。
端から端まで文字が詰まると大変に暑苦しい感じを与える。
 文字は、いつでも丹念に書くことが必要である。乱雑な文字はそ
れだけで相手に失礼である。文字の大きさは小学生であれば七・八
ミリ、中学生になれば六・七ミリというところであろう。大きすぎ
ても小さすぎてもバランスを欠いて息苦しい。
 基本的な例としての、前文、時候の挨拶、用件(本文)、後文は
教えたいものだ。しかし、あまりにパターン化するのはいけない。
形式的で心が伝わらなくなる。子どもに書かせている内に、それら
の中から良いものが生まれてくるものである。生のサンプルとして
それらを保存していく内に、自然にテキストができあがっていく。
 気軽に書けるようになれば、作文力が日常化し、生活化されるこ
とになる。

【今回の執筆者のプロフィールです】

 小学校長を停年退職し、引き続いて現職。本年3月末退官後は、
千葉に戻り私立大非常勤講師を務める傍ら、執筆、講演などに力を
入れたい。

         ◆     ◆     ◆

−−3.ホームページ進化情報−−
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 ます。

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−−4.編集後記−−

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編集主幹  上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.com
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