メールマガジン「実践!作文研究」
第4号(2000.2.20)


論理的思考を鍛える「さくぶん情報誌」
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第4号 2000年2月20日発行(毎週日曜日発行)

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 メールマガジン「実践!作文研究」第4号をお届けします。今回
は私の連載をお届けします。なおこのメールマガジンへの返信は、
編集長の私宛に届くシステムになっています。いただいたご意見・
ご感想はすべて、メーリングリストによる編集会議で検討させてい
ただいております。
 皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしています。

         ◆     ◆     ◆

−−2.リレー連載「100万人のインターネット作文術」−−
                         小学校教諭
                          松田善啓

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100万人のインターネット作文術(第一回)

      Eメールには一行空けを施すべし!
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■読者の要望「一行空けてください」から

 1月30日(日)、このメールマガジンが創刊された。
 創刊の翌日、読者からメールをいただいた。
 読者からの声「第1号!」だった。非常に嬉しかった。

「メールマガジン「実践!作文研究」創刊を拝見しましたが、文章
 を数行毎に一行空けてくれるとディスプレイでは見やすいです。
 結局、興味は有るのですが、読みにくく半分ほどで止めてしまい
 ました」

 なるほどと思った。実は、最初にもらった上條晴夫氏(当マガジ
ン編集主幹)の創刊号の原稿は一行空けがない文章だった。編集過
程で私が項目ごとに一行空けを施したものが創刊号の文章だった。
しかし、上のような意見をいただいたということは、それでもな読
みにくい方がいたということだ。そこで私は、マガジンの編集会議
(メーリングリスト)で次のように呼びかけた。

「上のようなメールが来ました。読みやすいマガジンを心がけてい
 きたいと思います。数行ごとに文章を開けるというのは、電子メ
 ール作成術の1つでもあります。原稿の「数行ごとに一行あけ」
 を推奨したいと思うのですが、いかがしましょう」

 この呼びかけに対して上條氏は次のように書いた。

「恐らく文体を変えることになると思いますが、ぜひやりましょう」
「追伸:正直に言うと「え〜、わかりやすく書いたのに!」と思い
    ました。「編集長がところどころ一行あけにしてくれたの
    に!」と思いました。でもです。情報化社会というのは
    「品質から好みへ」。つまりデザイン的要素が情報の流通
    を左右する社会になるらしいじゃないですか。「一行あけ」
    文体に挑戦したいです」

■「一行空け」ってホントに「作文術」なのか

 その後、この件で上條氏と電話でやりとりをしたときに、
「その電子メール作成術の話は、どこに出ていたの?」と聞かれた。
 私は答えに詰まってしまった。実は、どこかで聞いた話だった。
 しかし、それでは証拠のない話になってしまうので、証拠を探し
てみることにした。
 私は、通信上の作文術が出ていると思われる本を集めて読んだ。

『授業に役立つインターネット・パソコン通信入門』
『教師のためのパソコン・ワープロ通信入門』
『インターネット時代の文章術』
『改訂新版 HTML ポケットリファレンス』
『いっきにわかる電子メールの始め方・使い方』

 読んだ本の中には、作文術自体に関して出ていない物もあった。
 しかし、ようやく次の記述に出会った。日経BPムック『根本か
ら学ぶパソコン活用講座5[電子メール編]』(日経BP社、1998年)
の中に出ていた記述である。

「目安は全角で一行当たり三八文字まで。特に、本文が長くなる時
は、いくつかの段落に分け、段落間に一行空白を入れておくと、受
信側は読みやすくなる」

 メールが読みやすくなるという視点で、有効な方法だと感じた。

 また、インターネット上でも探してみた。
 「エクセル&無料サービス」というHPの中に、電子メールのマ
ナーに関するリンク集があった。
http://www.mietsu.tsu.mie.jp/go/mail.html
 そのリンク集の中から、ここでは「Tips for E-Mail」というサ
イトに出ていた記述を紹介する。
http://www.ed.kanazawa-u.ac.jp/~iwasaki/Tips/tips.html

「段落の区切りは「改行」でなく「一行あけ(空行)」で表すように
しましょう。なぜなら、論理の区切りが一目でわかるので要点が取
り易いのです」

 「要点が取り易い」という意味で、賛成である。

 他に「まぐまぐ」のメルマガ作成講座からも発見した。
 川上靖男「メールマガジン作成講座」
             http://www.mag2.com/koza/ より

「メルマガは数行から多いもので1000行近いものもあります。
ま、数行ならいいけど、1000行ちかくも、空行をいれずにずらずら
続くのはつらいですよね。なぜなら、パソコンで表示される文字と
いうのは、紙で印字されるそれよりも行間が狭いんです。

今お手持ちの文庫で(ハードカバーでもいいんですけど)、その行
間と、画面に表示されている行間を比べてみてください。ほら、画
面の方は行間がそんなに空いてないでしょ?だから作文用紙に文字
をずらずら書くのと、違う方法が必要になってきます」

 行間がそんなに空いていないかどうかというのはメールマガジン
を表示するソフトの設定によって変化するものである。しかし、空
行を入れることによって読みやすくなることは間違いない。

■「一行空け」の意味を考える

 以上を総合すると、ネット上で「読みやすさ」を追求するために
は、「一行空け」等の工夫が必要だということになる。

 文章が読みやすくなるように工夫するということは、内容をわか
りやすく伝えるための工夫をするということである。それは、読み
手を意識した作文術につながるものだ。
 特に、文章をパソコン画面で読む場合においては、その性質上、
「一行空け」の工夫の有無で、文章の理解しやすさ、内容のわかり
やすさが変わる。

 読みやすく、内容のわかりやすい文章づくりをする上でも、この
工夫にはぜひ取り組んでいきたいものである。

【今回の執筆者のプロフィール】

 松田善啓(まつだ よしひろ)

 小学校教諭。月刊雑誌『授業づくりネットワーク』編集委員。
 新任時より「見たこと作文」実践を行い、作文に関する実践記録
 や論文を著してきた。
 現在「実践!作文研究」ホームページを製作し、本メールマガジ
 ンでも編集長を担当している。

         ◆     ◆     ◆

−−3.ホームページ進化情報−−

 2月18日、アクセス数が1万を突破することができました。
 これからも「日本一の作文情報サイト」として情報の整理をして
いきたいです。その一環として最近、トップページをすっきりさせ
ました。作文に関する皆さんのアイデアや実践報告、お待ちしてい
ます。 http://www.jugyo.jp/sakubun/

         ◆     ◆     ◆

−−4.編集後記−−

 来週号(No.5)は、第1回の月替わりゲスト・鶴田清司さん
(都留文科大学)による「文学教材で『表現の技術』を教える」を
お送りします。
 再来週号(No.6)は、池内 清さん(東京・小学校)のリレー
連載「作文キーワード事典 第2回」をお送りします。
 どうぞお楽しみに!

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 ちしています。ご感想などは、本メールマガジンやホームページ
 でご紹介させていただくことがあります。
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メールマガジン「実践!作文研究」No.4 2000/2/20 読者数847
発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
編集主幹  上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.com
まぐまぐID:0000023841
HP: http://www.jugyo.jp/sakubun/
(C)実践!作文研究 2000
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「百万人のインターネット作文術           」

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