メールマガジン「実践!作文研究」
第38号(2000.10.15)


調べ学習に役立つ作文技術の情報誌
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第38号 2000年10月15日発行(毎週日曜日発行)

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。「実践!作文研究」第38号をお届けしま
す。今週号からBiglobe「カプライト」でも配信をします。
(配信設定はしていましたが、これまでカプライトの読者数がいな
 かったため、これがカプライトで配信する最初の号となります)
 これまでのバックナンバーは、次のURLにありますので、ぜひ
ご覧ください。

 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

今回は「大学生に作文を教える」をお送りします。
なお、来週号は現役の大学生が登場しますのでお楽しみに。

−−2.リレー連載・「大学生に作文を教える」−−
                   波多野ファミリスクール
                          奥泉 香

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        大学生に作文を教える  −その4−
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 今回は、前回までに述べてきたことを、まとめてみる。
 私は、大学生に、週一回論証文の指導を行なっている。新聞等の
記事を読んで、それについての意見を論じてもらうという形で指導
を行っている。
 15回30時間で指導するということもあり、かなり書き方の型
を示して、まずはその型で書けるように指導する。しかし、これは
単に書き方の形式的な学習ではない。その型で書くと、書き手であ
る学生の思考が、論点がしぼられ進むような書き方の型だからであ
る。論理的な文章には、そのような書き方のコツあるいは型といっ
たものがある。私はそれを、「考えるための文体」と呼んで指導し
ている。

 それでは、前回までに述べてきた「考えるための文体」をまとめ
てみよう。

1 頭括型で書かせる。つまり、まず記事に対する自分の判断で書
  き始めさせる。
  従って全体の文章構成は、大きく二段落に分かれることになる。
  ・「記事に対する自分の判断を示す段落」
  ・「その判断の理由を論証する段落」 
  
2 上記二段落の前半の段落を、さらに次のような型で書かせる。
  つまり、「記事に対する自分の判断を示す段落」の書き方であ
  る。
  ・引用で書き始める。
   自分が記事のどの部分について意見を展開していくのか、記
   事からその部分を引用して示す。
  ・その書き方は、一文一義で短い文で書く。
   例えば、次のような書き方だ。
   ┌─────────────────────────┐
   │ <〜氏は次のように述べている。「 引用 」。> │
   └─────────────────────────┘
   つまり、この二文をもまとめて一文で書くことを許さない。
   なぜなら、引用部をはさんで主語と述語が離れてしまうから
   である。主述が離れると、「主述のねじれ」を起こした文に
   なりやすくなる。
   そのような文体で考えると論理的に頭が働きづらくなる。
   また、一文でまとめた書き方では、引用部が長くなった時に
   対応できなくなる。学生は、「次のような」という書き方を
   使って二文に分ける書き方に慣れていないからである。従っ
   てこのような書き方の練習が必要なのである。
  ・引用の次には、その引用部をふまえた問いを書く。
   問いとは、<〜は〜だろうか。>といった型の問いかけの文
   である。この形で、論点を提示するのである。
  ・そしてその次には、問いに対する答えを書く。
   この答えは、短く端的に書く。

 以上の型をまとめて示すと、以下のようになる。
┌────────────────────────────┐
| 〜氏は次のように述べている。             |
|「    引用      」。             | 
|〜は〜なのだろうか。                  |      
|〜である。                       |
└────────────────────────────┘
 前半がこのような型で書けると、それに続く「理由」の段落も、
的のしぼれたいい「理由」が書けるようになってくる。そのために
も、前半をこの型で書かせるよう指導している。

【今回の執筆者のプロフィールです】

 奥泉 香(おくいずみ かおり)
 一週間の半分を、財団法人波多野ファミリスクールで小学生に作
文指導を、残りの半分を、大学や専門学校で論理学や国語を担当し
ている。大学院では、教育哲学を専攻。ことばと思考の関係が研究
テーマ。
         ◆     ◆     ◆

−−3.ホームページ進化情報−−
 http://www.jugyo.jp/sakubun/

○昨年5月からの総アクセス数が2万4千を突破しました。
 今後ともよろしくお願いします。

−−4.編集後記−−

○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、本誌へ
 の感想をお待ちしています。
 本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○無断転載をお断りします。転載希望の方は松田までご相談を。
○本誌への読者登録・解除・アドレス変更はこちらです。
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発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
編集主幹  上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.com
HP: http://www.jugyo.jp/sakubun/
(C)実践!作文研究 2000
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