メールマガジン「実践!作文研究」
第35号(2000.9.24)


論理的思考を鍛える「さくぶん情報誌」
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第35号 2000年9月24日発行(毎週日曜日発行)

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。メールマガジン「実践!作文研究」第35
号をお届けします。今回は、「作文道場」主宰の坂口允史さんです。
坂口さんは第25号に続いて2度目の登場ですが、今回は特に、七
五調の四行詩についての実践をお寄せいただきました。これは、本
文で坂口さんも触れていますが、「言葉になじむ」「言葉のリズム
が身につく」という点で、とても有効な手法ではないかと思います。
みなさんからの感想も、お待ちしています。

−−2.「七・五の四行詩」覚え書−−
                      「作文道場」主宰
                          坂口允史

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「七・五の四行詩」覚え書
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 本誌第25号の『書ける子書けない子』の中で触れた「七・五
の四行詩」について、これを作文の授業に採り入れた理由など、
いくつかの点をメモしておきたい。

 1.「七・五の四行詩」を採り入れた理由
 2.「七・五の四行詩」の性格
 3.「七・五の四行詩」を作る意義・効果
 4.最近の作品
    
※ 本誌・「実践!作文研究」のバックナンバー:
 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/25.html

※ 「作文道場」の作品展示場・「作文ワールド」:
 http://www.dohjoh.com/newpage6.htm

1.「七・五の四行詩」を採り入れた理由

 1 授業に変化・アクセントをもたせ、単調さを救うため。
 2 印象なり感動なりを詩の形に結実させてみるため。

2.「七・五の四行詩」の性格

 1 五・七や七・五は日本語の最もポピュラーなリズムである。
 2 漢詩の絶句や律詩をモデルに新体詩として誕生した。
 3 多くの童謡の原型となっている。

3.「七・五の四行詩」を作る意義・効果

 1 言葉選びが言葉の意味を考えさせ、言葉になじませる。
 2 言葉のリズムが身につき、言葉が洗練されてくる。

4.最近の作品

 夏休み前に小2のチュウちゃんが入ってきた。さっそく「あの時、
この時」の用紙(第25号参照)に印象を書き出してもらう。その
中の「きれいだな」という項に洗車場に行ったという話があった。
これを書く。

┌────────────────────┐
| に じ                |
| お父さんとお姉ちゃんと三人で、せん車場|
|へ車をあらいに行きました。       |
|まずぞうきんに水をつけて車をふきました。|
|ぼくはタイヤをあらいました。つぎにスポン|
|ジに水をつけてふきました。それから、そう|
|じきで車の中のゴミをとりました。    |
| さいごに水とシャンプーのボタンをおす |
|と、あわといっしょに水がいきおいよく出て|
|きました。車にあたってしぶきが上がりまし|
|た。そのとき、にじがでました。お姉ちゃん|
|とぼくはにじをくぐってみました。にじをく|
|ぐったら、ちょっとぬれました。     |
└────────────────────┘

 これをもとに四行詩づくりにかかる。最初の一行に助け舟を出す
と、もう七、五と指折り数えている。すぐに二行目が決まった。と
ころが、三行目でつまってしまった。だれがどこを洗ったのかを聞
き出す。順序や字句を整えて第一連ができた。
 第二連は、シャンプー、ふきつける、しぶき、にじを各行に置く
ことをヒントにする。指折り数えて20分、……

┌────────────────────┐
| に じ                |
|                    |
| 車をあらいに せん車場        |
| さいしょはぞうきん 水をつけ     |
| 父さんやねで ぼくタイヤ       |
| まどのかかりは お姉ちゃん      |
|                    |
| つぎはシャワーで シャンプーだ    |
| いきおいつよく ふきつけろ      |
| あわにまじって、しぶきがあがる    |
| にじがたったよ わっ、きれい     |
└────────────────────┘

 多分に合作だが、何とか形が整った。

【今回の執筆者のプロフィールです】

坂口 允史(さかぐち まさふみ)
 昭和16年(1941年)和歌山県に生まれる。
 学習誌の編集に携わった後、塾を経営、平成6年3月に
「作文道場」を設立、現在に至る。
 著書:『論作文の奥義』、『作文の極意』

         ◆     ◆     ◆

−−3.ホームページ進化情報−−

○見たこと作文・論文紹介を設置しました。
 五十嵐康さん(山形・大学院)による論文
 『「見たこと作文」システムと「総合的な学習の時間」との
  関連』
 を掲載しました。ぜひご覧ください。
 http://www.jugyo.jp/sakubun/mitasaku/ronbun/igarashi/
○皆さんの都道府県のお国自慢を募集中。
 http://www.jugyo.jp/sakubun/plan/jiman.html

−−4.編集後記−−

 前号の柳谷直明さんの「書くこと プラン集」、発行後にたくさ
んの申し込みをいただきました。柳谷さんの方にも、多くの反響が
あったとのことでした。
 先日、私の家にも「プラン集」が届きましたが、これは質・量と
もに一見の価値ありです!
 残部がどれだけあるのか、私の方では分かりかねるのですが、お
問い合わせ・お申し込みは柳谷さんまでどうぞ。
 柳谷直明: naoir@phoenix-c.or.jp
 概要については前号のバックナンバーを参照してください。
 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/33.html

○次号は、池内清さんのリレー連載「作文キーワード事典」をお送
 りします。お楽しみに!
○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、本誌へ
 の感想をお待ちしています。
 本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○無断転載をお断りします。転載希望の方は松田までご相談を。
○本誌への読者登録・解除・アドレス変更はこちらです。
 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/
○本誌は次の配信システムを利用して発行しています。
 今回はシステムごとの読者数を記入してみました。システム変更
 等の参考にしてください。
 「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ ID:0000023841 読者数999部
 「Pubzine」 http://www.pubzine/com/ ID:8460 40部
 「melma!」 http://www.melma.com/ ID:m00014780 12部
 「ココデ・メール」 http://mail.cocode.ne.jp/ ID:0700300256 27部
 「macky!」 http://macky.nifty.com/ ID:23841 37部
 「メルマガ天国」 http://melten.com/ ID:1930 20部
 「E-Magazine」 http://www.emaga.com/ ID:sakubun 44部
 「カプライト」 http://kapu.cplaza.ne.jp/ 【申請中】

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発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
編集主幹  上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.com
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