メールマガジン「実践!作文研究」
第29号(2000.8.12)


論理的思考を鍛える「さくぶん情報誌」
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第29号 2000年8月12日発行(本来は毎週日曜日発行)

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 「まぐまぐ」のシステムが、13日(日)から16日(水)まで
お盆休みに入るため、今週号は12日(土)に発行します。
 このメールマガジンは、読者の対象の中心を教師としていますが、
教師ばかりではなく、保護者・学生・ビジネスマンも対象にしてい
ます。
 今週号の連載は、保護者向けです。石井淳さんの連載「家庭向け
“ほめ上手”のすすめ」をお送りします。第3回となる今回は、
「担任をほめる方法」です。ぜひ、保護者の視点でお読みください。

−−2.リレー連載・家庭向け“ほめ上手”のすすめ−−
                        秋田・小学校
                          石井 淳

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家庭向け“ほめ上手”のすすめ(第三回)

 遠回りが近道になる・・・担任をほめる方法
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 前回の予告では,子供の作文をほめるポイントを整理してみたい
と書いたが,今回はその前に,ほめる対象を子供ではなく“担任の
教師”にしてみるのも有効であるという提案をしたいのでご了承頂
きたい。

■私の体験談から

 「先生,うちの子が家でも一生懸命逆立ちの練習をして,とうと
  う出来るようになったんです。先生の励ましのおかげです。」

 こんな喜びの声を親から頂いたことがある。
 こちらとしては,それほどの指導をした覚えはなかったが,率直
に嬉しかった。後から学校でもその子を大いにほめたし,次の授業
へ取り組むための担任自身の発奮材料にもなったことを記憶してい
る。

■子供を変えるにはまず“親”を・・・いや“担任”を!

 「子供の前にまず親に変わってもらわないと・・・」
 教師間ではこのような話がたまに出てくる。
 ある子供の学習態度や生活態度を改善したければ,子供自身を指
導する以上にのその親の姿勢を正してもらわないとうまくいかない
という思いである。
これと似たことだが,子供の作文を上達させたければ,担任の教
師を”その気”にさせることが意外と近道かもしれない。

■担任をほめる技・・・その1(我が子の姿から)

 子供が家でも自分から勉強するようになったとなると,どんな親
でも大変喜ぶはずである。

→「先生が担任になってから勉強するようになりました。ありがと
  うございます。」

 こんな一言でも頂くと,たった一人からでも担任はとても元気が
でるものだ。

 同様に以下のようなほめる(感謝する)チャンスはないだろうか。

→「先生のおかげで,うちの子,毎日日記を書くようになりまし
  た。」
→「先生がほめてくれたので,うちの子が作文を親にも見せてくれ
  るようになったんですよ。」

 親が本当に感激して感謝したいときは,電話や直接面会できる機
会に話をすればよい。そんな場面は担任にも強い印象が残る。
 そこまでするのは,まだちょっと気後れするというときは,連絡
帳に書き記して子供に渡してもらう方法もある。

■担任をほめる技・・・その2(我が子の作品から)

 図工の作品でも家庭科の製作物でも,我が子がいつの間にこんな
作品を作れるようになったのかと驚くことがあろう。

→「我が子にこんな才能があったなんてびっくりしました。作品は
  家に飾ってあるんですよ。」

 子供の喜ぶ姿は見慣れている担任でも,親の喜ぶ姿は実に新鮮で
ある。

 同様に,作文関係でほめるチャンスを想定してみよう。

→「学級通信にうちの子の作文を紹介してもらってありがとうござ
  います。家族みんなでほめたんですよ。」
→「きのう持ち帰った我が子の作文をみて,びっくりしたんです。
  うちの子がこんな大人びた考え方をするようになったのかと。」

■担任をほめる技・・・その3(担任の姿から)

 親が担任と接する機会としては,授業参観が一番である。
 授業参観ではどんな親も我が子がまともにやっているかどうかが
一番の関心事であるが,担任をほめる材料が見つかりやすい場面でも
ある。

→「昨日の授業参観,楽しく拝見いたしました。楽しい授業づくりの
  ために先生がいろいろ工夫をされている姿に,一人の親として大
  変感激いたしました。どうか今後ともよろしくお願いいたします。
  まずは感謝とお礼まで。」

子供を育てたければ,親同士が仲良くなる,親と教師が仲良くなる,
そんな関係づくりが大切である。
 親も教師も子供をどう指導するかをいう直接的な手立てに目を奪わ
れやすい。作文指導とて同じである。
 植物の成長に例えるなら,どんな肥料がよいかという関心のほかに,
どんな土に植えるのか,日当たりの加減はどうかといった外側の環境
づくりに目を向けることも大切である。
 子供はもちろんであるが,大人であってもほめられることは素直に
うれしいものだ。むろん,教師とて同様である。
 いや,ほめることを仕事にしている教師こそ,自分がほめられると,
本当に”その気”になってがんばるエネルギーを与えられるのだ。
 そのエネルギーこそが,大きな効果となって我が子にも必ずやよい
影響を及ぼすはずである。

 次回は,子供の作文を直接ほめるのにも利用でき,かつそれを指導
した担任をほめるためにも利用できるいくつかのポイントについて例
示できればと考えています。

【今回の執筆者のプロフィールです】

 石井 淳(いしい じゅん)
 秋田・秋田市立四ツ小屋小学校教諭
 所属団体:秋田授業づくりの会(研究誌編集局)
      学習ゲーム研究会
 主な著書:『見たこと作文実践ネタ集』(共著)
      『音読朗読群読の授業づくり』(共著)
      『コピー作文がおもしろい』(共著)
       以上学事出版刊

         ◆     ◆     ◆

−−3.ホームページ進化情報−−

 このメールマガジンの編集主幹でもある上條晴夫氏が開発した作
文指導システムに「見たこと作文」というのがあります。その「見
たこと作文」についてのQ&Aを掲載しました。
 ぜひお読みください。

 http://www.jugyo.jp/sakubun/mitasaku/faq.html

         ◆     ◆     ◆

−−4.編集後記−−

 次号は8月20日発行です。いつもの日曜日発行に戻ります。
 奥泉香さんの連載「大学生に作文を教える 3」をお送りします。
 お楽しみに!

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発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
編集主幹  上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.com
まぐまぐID:0000023841
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