メールマガジン「実践!作文研究」
第250号(2004.11.21)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第250号 2004年11月21日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。
 今回は、中村健一さんの連載「すぐ使える!作文ミニネタ集」第
5回をお送りします。
 ご意見・ご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−−2.連載「すぐ使える!作文ミニネタ集」−−
                        山口・小学校
                          中村健一

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「すぐ使える!作文ミニネタ集」5
    3学期最初はこのネタで「おみくじ作文」
          山口・岩国市立通津小学校   中村 健一
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 みなさん、あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。
 多分、私の新年のあいさつが、日本で一番早いのではないでしょ
うか?
 私の連載は、次回は1月16日の予定なので・・・お許しを!
(どっかで聞いたことがあると思うアナタ。デジャブではござらん。
 本メールマガジン232号をご覧あれ
 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/232.html )

 ということで、気分は正月。
 3学期の初日に使えるネタを紹介します。
 6年生28名のクラスでの実践です。

1.おみくじをつくる

『みなさん、明けましておめでとうございます。今日は新年らしく、
 おみくじを引いてもらおうと思います』
 子ども達は、そもそもクジを引くのが大好き。
 この提案に「やったー!」と歓声が起きる。
『ただ引くだけでは面白くない。今日はみんなにおみくじをつくっ
 てもらいます。それを後で集めて、引くのです。新春の運試しで
 す』
 子ども達は興味津々の表情である。
 次のワークシートを配る。(実物はB5サイズ)
 雰囲気を出すために、「行書体」と呼ばれる字体でつくってみた。
┌────────────────────────────┐
| おみくじ                       |
|                  このくじを引いた人 |
|                 {         }|
| 友 人(  )___________________ |
| クラス(  )___________________ |
| 健 康(  )___________________ |
| 金 運(  )___________________ |
| 学 問(  )___________________ |
| 恋 愛(  )___________________ |
|                            |
|                  {     }神社 |
└────────────────────────────┘
 次の手順で書くことを説明した。
┌────────────────────────────┐
|1 {  }神社の{  }に自分の名字を入れる。    |
|2 友人、クラスなどの隣の(  )に大吉、中吉、小吉、末|
| 吉のどれかを書く。凶は書かない。           |
|3 (  )の右の空白に、「〜〜になるでしょう。」と未来|
| を予測する文章を書く。                |
| 悪い場合は、「〜〜するとよくなるでしょう。」と解決策も|
| 書く。                        |
└────────────────────────────┘
 もらって嫌な内容を書かないように、次の3点を配慮している。
┌────────────────────────────┐
| 1 誰の書いた文章なのか責任をはっきりさせる。    |
| 2 凶を書かせない。                 |
| 3 解決策を書かせる。                |
└────────────────────────────┘
 子ども達は興味を持って取り組んでくれた。
 15分間、どの子も真剣に取り組み、立派な(?)おみくじを完
成することができた。

2.おみくじを引く

 おみくじが完成すれば、抽選。
 4つに折って集めたおみくじを1枚ずつ引いていく。
 どの子も楽しそうにおみくじを見ている。
 また、キャッキャ言いながら、おみくじを見せ合っている。
 書いた作文の交流ができるのが、この作文の最大の長所である。
 例えば、ある女の子が私にこう言う。
「先生、これ、すっごい失礼なんじゃけえ・・・」
 私がその子のおみくじを見てみると、次の文が。
「恋愛(小吉)恋愛はないでしょう。日々きちんとしたらいいでし
 ょう。」
 作文の苦手なおとなしい子のつくったおみくじ。
『なかなか彼も言うではないか!』
 みんなで大笑い。
 あっちこっちで同じように笑いが起こっていた。

3.子ども達の作品

 次のような面白い内容が多かった。
┌────────────────────────────┐
|・ 友人(小吉)友人とちょっとしたケンカをしてしまうでし|
| ょう。友人と電話で話すとよくなります。        |
|・ 健康(末吉)体調を崩すでしょう。栄養のある物をむさぼ|
| ってください。                    |
|・ クラス(吉)クラスのリーダーをとると、責められそう。|
| リーダーの次ぐらいが大吉です。            |
|・ 恋愛(吉)良いことも悪いこともある。「おはよう」と声|
| をかけてみよう。                   |
|・ 健康(大吉)風邪をこじらせても、異常な回復力で、すぐ|
| 復活します。                     |
|・ 金運(吉)高くて欲しい物があったら、セールまで待ちま|
| しょう。                       |
|・ 恋愛(中吉)好きな人との関わり過ぎにはご注意を。逆に|
| 変な目で見られます。                 |
|・ 金運(大吉)お年玉で宝くじを買うと1等になるでしょ |
| う。                         |
|・ 金運(大吉)歩いていると100円拾うでしょう。   |
|・ 恋愛(大吉)6年生の誰かに告白されます。あなたの好き|
| な人かも・・・。                   |
|・ 健康(末吉)ぎっくり腰になりそうなので、先生に八つ当|
| たりをすると良くなるでしょう。            |
|・ クラス(末吉)大きな役目に耐えきれなってしまうでしょ|
| う。耐えるためには、日頃からのトレーニングで!    |
|・ 学習(小吉)テストでは悪い点ばかり・・・。集中力を高|
| めるために、青い物を持ち歩け!!           |
|・ 恋愛(大吉)みんながみとれているでしょう。     |
|・ 恋愛(末吉)あきらめきっているあなた。手紙などで思い|
| を伝えよう。                     |
|・ クラス(大吉)先生のいきなりのテストで、クラスの心が|
| 1つになるでしょう。                 |
|・ 恋愛(中吉)告白にしぶしぶ応じてくれるでしょう。土地|
| をプレゼントすればいいでしょう。           |
|・ 健康(中吉)たくさんこけるでしょう。ちゃんと前を向い|
| て進みましょう。                   |
└────────────────────────────┘
 楽しんで書いているのがよく分かる。
 もっともらしく書けているのもいい。

5.ネタ元

 本メールマガジン167号、池田修氏の「お神籤作文」の追試。
 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/167.html
小学生用に「おみくじ作文」と名前を変えてみました(笑)。拙者、
「おさいせん」と読んでしまいましたから・・・切腹!

       ◆       ◆       ◆

−−4.編集後記−−

○次号は宇宙エッセイスト協会会長さんの登場です。お楽しみに。
○本誌は「まぐまぐ」殿堂入りを目指しています。2年以上発行し
 ていて、3000部を突破することが殿堂入りの条件です。ぜひ本誌
 をお知り合いにおすすめください。
○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、作文に
 関するHP、MM、MLなどの情報、本誌への感想をお待ちして
 います。本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○HPやMLなどへの無断転載は固くお断りします。
 転載希望の方は必ず松田までご相談ください。
○本誌の読者登録・解除・アドレス変更・バックナンバーは、
 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/ まで。
○本誌はインターネットの本屋さん「まぐまぐ」を利用してします。
 http://www.mag2.com/

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編集主幹者 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp
発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
(メールを送る際は@を@に換えてください)
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(C) 2000,2004 実践!作文研究会
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