メールマガジン「実践!作文研究」
第249号(2004.11.14)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第249号 2004年11月14日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。
 今回は、石川 晋さんの連載「簡単!中学校作文授業入門」第5
回をお送りします。
 ご意見・ご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−−2.連載「簡単!中学校作文授業入門」−−

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簡単!中学校作文授業入門 その5
  「聴写の効用」
            広尾町立広尾中学校教諭   石川 晋
                     zvn06113@nifty.com
            http://homepage1.nifty.com/maru-shin/
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1.授業の流れ

┌────────────────────────────┐
|1 平素の授業の中で、重要な学習用語等の説明について、聴|
|  写させる。                     |
|2 定期テストで、カセットテープによる聴写を入れる。  |
└────────────────────────────┘

2.聴写

 私は、研究集団ことのは、という言語技術教育について中心的に
研究を進めるサークルに所属している。代表は堀裕嗣氏。教育研究・
民間教育研究活動の同士であると同時に、言語技術教育に関しては、
学ぶところの大きい実力者である。
 その堀氏は、いつの頃からか、自身の講座や模擬授業などで、聴
写を徹底的に取り入れるようになった。特に、参加者に確実に身に
つけてほしい言語技術や学習用語は、必ず、聴写させるのである。
 例えば次のように・・・。
┌────────────────────────────┐
| ディベートとは 読点 一つの論題について 読点 肯定側|
|と否定側に機械的に分かれ 読点 一定に手順 中黒 ルール|
|に従って行う話し合いであり 読点 審判が必ず勝敗の判定を|
|下す 読点 討論ゲームである 句点           |
└────────────────────────────┘
 つなげると次のようになる。
┌────────────────────────────┐
| ディベートとは、一つの論題について、肯定側と否定側に機|
|械的に分かれ、一定に手順・ルールに従って行う話し合いであ|
|り、審判が必ず勝敗の判定を下す、討論ゲームである。   |
└────────────────────────────┘
 私もいつの頃からか、堀氏に習って、授業の中に聴写を取り入れ
るようになった。実際にやってみて、聴写の有効性をいろいろと感
じた。例えば、
┌────────────────────────────┐
|1 生徒が大変集中して書く。              |
|2 生徒に適正な書くスピードを提示できる。       |
|3 聞き取りの出来ている生徒とそうでない生徒とを峻別でき|
| る。                         |
└────────────────────────────┘
 まああげはじめればきりがないほどいろいろある。

 中学校では、残念ながら、既に書くことに巨大な抵抗感を持って
入学してきている生徒も多い。そうした生徒には、耳をそばだたせ
て聞けばとにかく書ける、という作業は大変有用だと私は感じてい
る。
 聴写は、文字を書くということへの抵抗感そのものを比較的楽に
クリアできる、有用な方法である。

3.聴写を定期テストに取り入れてみよう

 さて、このようにして取り組んできた聴写。前回紹介した視写同
様、ぜひ定期テストに出してみたい。正確に聞き取って書き写せて
いるかどうかを判断できる。さらに、漢字指定なども組み入れるこ
とで、文脈の中で適切な漢字を選択できているかどうかもわかる。
 工夫次第で、おもしろい試みになるものと思う。

【今回の執筆者のプロフィールです】

石川 晋(いしかわ しん)
    北海道・広尾町立広尾中学校教諭
    日本児童文学者協会会員
    学校図書館に人を・・・情報誌「ぱっちわーく」発行同人
    教育サークル「ぱいおにあ」代表
    『授業づくりネットワーク』編集委員

       ◆       ◆       ◆

−−4.編集後記−−

○次号は中村健一さんの登場です。お楽しみに。
○本誌は「まぐまぐ」殿堂入りを目指しています。2年以上発行し
 ていて、3000部を突破することが殿堂入りの条件です。ぜひ本誌
 をお知り合いにおすすめください。
○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、作文に
 関するHP、MM、MLなどの情報、本誌への感想をお待ちして
 います。本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○HPやMLなどへの無断転載は固くお断りします。
 転載希望の方は必ず松田までご相談ください。
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編集主幹者 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp
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