メールマガジン「実践!作文研究」
第242号(2004.9.26)


学力問題としての作文教育を考える
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

 メールマガジン「実践!作文研究」
 第242号 2004年9月26日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。
 今回は、宇宙エッセイスト協会会長さんの連載「作文がらみエッ
セイ」第6回をお送りします。
 ご意見・ご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−2.「宇宙エッセイスト協会会長による作文がらみエッセイ」−

<今回の連載にあたって>
宇宙エッセイスト協会会長です。
皆様、もうとっくに私の素性をお判りのことと思いますが、ここは
敢えてこのまま、宇宙エッセイスト協会会長で続けさせていただき
ます。そして、この連載最後となる11月号で、長い長い私のプロ
フィールを掲載させていただいて終わりにする予定ですので、実質
今回が最後の「作文がらみエッセイ」となります。

===================================================
  第6話 『表現するということ』
===================================================

<はじめに>

私は音楽の世界の、それも歌の人間である。
私が作文から学ぼうとしたこと、逆に歌を生かそうとしたことは
「表現する」
ということであった。
今までのエッセイでよくご存知のように、私は勉強が出来たわけで
も読書家でも作文が好きでもない、いわゆるあまり出来のよくない
なにより文章を根気よく読むという能力に欠けた子供だった。
現在私は
「誰かに、特に素人さんに、どうすれば自分の考え・気持ちが伝わ
るような表現をすることができるか」
ということを考えるとき、必ず過去の自分に聞く事にしている。
しかし、私は決してはじめからそうしていたわけではない。

<非力隠し>

教員になって初めて指導案を書いたときなど、まず、書きたくない
し、人に見られて恥ずかしいし、何より授業をしなければならない
しで全く余裕のなかった私は、何かしら小難しいことを書いて、自
分の能力のなさを隠さねばならないと判断した。
しかし、(ここからはかなりの年数が経つのだが)教員として、ま
た歌い手として軌道に乗ってきて余裕も出てくると、それが大変な
間違いであることが判ってきた。
それを教えてくれたのは、演奏会のプログラミングだった。

<演奏会のプログラミングから学んだこと>

初めての小さなコンサートは全曲フランス歌曲だった。フランス語
を全部覚えるのは大変だったし、今振り返ってみてもそのことに関
してだけはよくやったといえる。しかし、そのこと以外プログラム
としては最低である。
田舎の小さな図書館の2階で、いったいだれがフランス歌曲を13曲も
聞いて喜んでくださっただろう。本当に申し訳ない。そのことに気
づいたのは、聴きに来てくださった同僚の英語の先生の一言だった。
「アンコールの『浜辺の歌』よかったわよ。やっぱり日本人だもの
、判るってことは気持ちのいいことよ。」
私は愕然としてその後プログラミングのときなにより
「判っていただく」
ということについて考えるようになった。そのときの私のプログラ
ミングは、自分の能力をひけらかしたいだけの傲慢なものだった。

音楽上のそんな体験もあって、私は自分の文章も虚勢を張るのをや
めようと思った。(もともと張れてはいなかったが)

<判断基準>

「判っていただくには」
ということを考え始めてから、私自身の演奏や作品の判断基準も変
化してきた。ここ最近の私の演奏や作品の判断基準は、
音楽の場合
「また聴きた!」
と思わせるもの、
文章ならば
「別の(次の)作品も読みたい!」
と思わせるものである。

「上手な演奏だけど、もう一度聴きたいとは思わない」
「この本はそれなりだけど、別の作品を読みたいとは思わない」
逆に
「テクニックは今ひとつだが楽しい演奏会だった」
「素人の文章だけど、早く次が読みたい」
など、以前は「上手い、下手」という言い方で演奏や作品を区別し
ていたが、それでは言い表せなくなってきていた。

一生人に見せることのない日記や、お風呂の中で一人で歌う歌なら
ともかく、たとえ少人数でも他人に対して表現しようとしたのなら
私は判って欲しいし、次に期待してもいただきたい。

<終わりに>

私が歌で学んだことです。どうぞ皆さん作文をお書きになる場面で
作文用に変換してお使いください。

・ つかみの曲はしっかり吟味して。得意でしかもお客様の和むも
  の。どうしても硬いものをしたいときは前半中盤以降。
・ プログラム後半は、ゆったりと聞けるもの。「あ〜知ってる」
  と思っていただけるものを必ず入れる。
・ ドレスは大事。見た目でつかまなければ聞いてもいただけない。
  ドレスの趣味の悪さは音楽の趣味の悪さと一致する。
・ アンコール曲は「人柄が伝わる」ことを最重視。それで音楽技
  巧的に高いものであればいうことなし。
・ たとえお客様がたった一人でも精一杯の演奏をする。

<追伸>
「美女エッセイ PART5」でました(*^^*)

【今回の執筆者のプロフィールです】

******************************
宇宙エッセイスト協会会長 プロフィール
「応募」「コンクール」がマイブーム中にインターネットを検索し
ていて「作文研究会」を知り、作文は素人だが、いつのまにか入会。
そのうえ、調子に乗って書きためたエッセイ集を自費出版。
ここにちゃんとしたプロフィールを書いてもよいのだが、そうする
とエッセイ集が売れなくなるので、書かないようにしている。
つまり私のエッセイ集は長大なプロフィールなのだ。
******************************

※エッセイ集をご希望の方は、第203号をご覧の上、松田善啓あてに
 メールを下さい。

 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/203.html

       ◆       ◆       ◆

−−3.編集後記−−

○次号は、峰本義明さんの登場です。お楽しみに。
○本誌は「まぐまぐ」殿堂入りを目指しています。2年以上発行し
 ていて、3000部を突破することが殿堂入りの条件です。ぜひ本誌
 をお知り合いにおすすめください。
○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、作文に
 関するHP、MM、MLなどの情報、本誌への感想をお待ちして
 います。本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○HPやMLなどへの無断転載は固くお断りします。
 転載希望の方は必ず松田までご相談ください。
○本誌の読者登録・解除・アドレス変更・バックナンバーは、
 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/ まで。
○本誌はインターネットの本屋さん「まぐまぐ」を利用してします。
 http://www.mag2.com/

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
メールマガジン「実践!作文研究」No.242 2004/9/26 読者数2140
編集主幹者 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp
発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
HP: http://www.jugyo.jp/sakubun/
(C) 2000,2004 実践!作文研究会
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


「宇宙エッセイスト協会会長による作文がらみエッセイ       
「第242号の感想」を書く 戻  る トップページへ

メールマガジンのご案内へ