メールマガジン「実践!作文研究」
第241号(2004.9.19)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第241号 2004年9月19日発行(毎週日曜日発行)
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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。
 今回は、中村健一さんの連載「すぐ使える!作文ミニネタ集」第
4回をお送りします。
 ご意見・ご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−−2.連載「すぐ使える!作文ミニネタ集」−−
                        山口・小学校
                          中村健一

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「すぐ使える!作文ミニネタ集」4
    作文にユーモアを!!「ぼけぼけ鉛筆おしゃべり」
          山口・岩国市立通津小学校   中村 健一
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「専門はなんですか?」と聞かれれば、私は迷わず答える。
「お笑いです!」
 そう!私は「お笑い教師同盟(仮)」の一員である。
 そんな私が一番お気に入りの作文ミニネタを紹介する。
「ぼけぼけ鉛筆おしゃべり」である。
 楽しく書けるのはもちろん、語彙が豊富になり、説明する力がつ
く。
 あー!難しいことはどうでもいい!
 要は、「作文にユーモアを!!」である。

1.まずは先生がボケる

『「ラッパって知ってる?」って先生に聞いてみて!セーノ』
「ラッパって知ってる?」(クラス全員)
『あー、ラッパっていったら、頭にお皿をのせて川で泳いでる…キ
 ュウリが好きな』
「それは、カッパ!」
 自然に「ツッコミ」が起きる。
『じゃあ、サラダとか残った時に、乾かないように透明のやつをか
 ぶせておく…」
「それはラップじゃん!」
 さっきより早いツッコミ。そして、笑いが起きる。

2.基本編「カッパ」でボケる

 2人1組を作り、次のように書いた作文用紙を2人に1枚配った。
┌────────────────────────────┐
|1・ラッパって知ってる?                |
|2・もちろん知ってるよ。あの頭にお皿をのせて川で泳いでい|
|  るやつでしょ。                   |
|1・それはカッパ!                   |
|2・                          |
|1・                          |
└────────────────────────────┘
 最初は練習なので、「カッパ」に似た言葉をみんなで考え、黒板
に書いておく。
 黒板には、「葉っぱ」「菜っぱ」「8×8(はっぱ)」「バーバ
ーパパ」などの言葉が並んだ。
「ボケ」と「ツッコミ」を決めて、10分間で「鉛筆おしゃべり」
をしていく。(「鉛筆おしゃべり」をすでにやっていたので、特に
説明はいらなかった。簡単に言えば、2人組で行う筆談である。詳
しくは、上條晴夫著『子どもが熱中する作文指導20のネタ』学事
出版)
┌────────────────────────────┐
|1・ラッパって知ってる?                |
|2・もちろん知ってるよ。あの頭にお皿をのせて川で泳いでい|
|  るやつでしょ。                   |
|1・それはカッパ!                   |
|2・じゃあ、保存する時に皿の上にかけるやつでしょ。   |
|1・そりゃラップじゃ!                 |
|2・あぁ。木の枝とかにある緑のか!!          |
|1・何回言ったら分かるんじゃ。そりゃ、葉っぱ。     |
|2・あぁ、そっか。お父さんのことか。          |
|1・もー、そりゃパパだべー!!             |
|2・分かった。飲み物を入れるやつじゃろ。        |
|1・そりゃカップ。はー、ラッパも分からん。       |
|2・そりゃ、分かるさ。前歯が出てる人のことじゃろ。   |
|1・そりゃ、出っ歯。もー、あんた、すごいバカやねー。  |
|2・バカじゃねー!トイレにある履き物だろ。       |
|1・そりゃ、スリッパ!                 |
└────────────────────────────┘
 実に7個もボケている。素晴らしい作品だ。
 10分間、鉛筆の音と、くすくすという笑い声が聞こえた。
 教師はこの間、机間巡視をする。
 面白い作品を見つけておき、前で発表してもらう。
 大爆笑の発表会となる。

3.応用編「自分たちで選んだ言葉」でボケる

 今度は自分たちでボケやすい言葉を考えてやる。
 どんな言葉を選ぶかが勝負である。
 これも10分間でやった。
┌────────────────────────────┐
|1・電気って知ってる?                 |
|2・もちろん知ってるよ。あの晴れたり雨が降ったりするやつ|
|  でしょー。                     |
|1・それは天気やネン!                 |
|2・じゃあ、銀行とかでお金が満タンになるやつ?     |
|1・それは満期だっちゅーねん。             |
|2・じゃあ、空気の入れ換えとか?            |
|1・それは換気〜だ〜。                 |
|2・そっか、だったらー、家とか塗るやつー。       |
|1・それはペンキ〜。                  |
|2・うん、じゃー、運がいいこと?            |
|1・それアンラッキ〜。なんでやねん。          |
|2・やっぱ当たってる?私って天才?           |
|1・ボケやボケ!                    |
|2・じゃ、あのディズニーのネズミ?           |
|1・それはミッキーとミニーやっつ〜ねん。        |
|2・ま、そんなムキにならへんでな。じゃーなー。     |
|1・・・・・・意味が分からん・・・・。         |
└────────────────────────────┘
「大阪弁ツッコミ」がいい。
 ボケ方も語彙が多く、知的にすら感じる。
 なによりも楽しんでやっているのがいい。
 これらの作品も、みんなの前で披露してもらった。
 教室は大爆笑である。

4.学級通信で紹介する

 披露しきれなかった作品も、学級通信でバンバン紹介する。
 そして、読み聞かせる。
┌────────────────────────────┐
|1・ラッパって知ってる?                |
|2・もちろん知ってるよ。あの頭にお皿をのせて川で泳いでい|
|  るやつでしょ。                   |
|1・それはカッパ!                   |
|2・じゃあ、パセリ。                  |
|1・誰が「しりとり」と言った。じゃあ、ラッコって知って |
|  る?                        |
|2・もっちろん。それって、よくおまんじゅうに入ってるよ |
|  ね。                        |
|1・それはあんこだ。                  |
|2・もうわがままだなあ。                |
|1・お前が違うんだろうが。               |
|2・あってるよ。                    |
|1・もういいよ。じゃあ、パンダって知ってる?      |
|2・知ってるよ。あのトーストにしたり、サンドイッチにする|
|  やつでしょ。                    |
|1・それはパンだ。ぶち離れとるがな。          |
|2・パンもパンダも同じやんけー。ぼけ。         |
|1・パンダは食べれんやろ。               |
|2・食おうと思えば食えるがな。どあほ。         |
└────────────────────────────┘
 かなりの反則技。
 でも、今回一番ウケた作品である。
「しりとり」のボケ、パンダも「食おうと思えば食えるがな」とい
うオチ。
 大爆笑だった。

5.ネタ元

 池内清氏の「『ぼけぼけ』えんぴつおしゃべり」(『授業づくり
ネットワーク169号』学事出版)がネタ元である。


【今回の執筆者のプロフィールです】

中村 健一(なかむら けんいち)
   山口・岩国市立通津小学校・教諭

 「実践!作文研究会」会員
 「授業づくりネットワーク」会員
 「お笑い教師同盟(仮)」所属
 現在『授業づくりネットワーク』誌に、コラム「教室がなごむお
笑いのネタ」を連載中。失敗も多く苦戦しております。でも、がん
ばってるので、読んでください。
「励ましのお便り」もお待ちしております。kenek728@ybb.ne.jp

       ◆       ◆       ◆

−−3.編集後記−−

○次号は、宇宙エッセイスト協会会長さんの登場です。お楽しみに。
○本誌は「まぐまぐ」殿堂入りを目指しています。2年以上発行し
 ていて、3000部を突破することが殿堂入りの条件です。ぜひ本誌
 をお知り合いにおすすめください。
○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、作文に
 関するHP、MM、MLなどの情報、本誌への感想をお待ちして
 います。本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○HPやMLなどへの無断転載は固くお断りします。
 転載希望の方は必ず松田までご相談ください。
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編集主幹者 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp
発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
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(C) 2000,2004 実践!作文研究会
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