メールマガジン「実践!作文研究」
第233号(2004.7.25)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第233号 2004年7月25日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。
 今回は、宇宙エッセイスト協会会長さんによる「作文がらみエッ
セイ」第5話をお送りします。
 ご意見・ご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−2.「宇宙エッセイスト協会会長による作文がらみエッセイ」−

<今回の連載にあたって>
皆様お久しぶりです。宇宙エッセイスト協会会長です。
この猛暑のためにすっかり連載のことを忘れていました・・・とい
うのはうそで、何を書こうかと時々悩んで、しかもその悩んでいる
ことも忘れようと、私の脳が勝手な行動をとったため、今回は締め
切りぎりぎりになってしまい、あせりました。

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  第5話 『舌禍型人間に贈る、作文の効用』
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<はじめに>

「口を慎みなさい!」
「もっとよく考えてからしゃべりなさい!」
 子供のころからこの言葉を何度親や先生から言われたことか。ま
た、大人になってそのことを思い出しはするものの、やはり言葉が
先に出てしまい、何度反省し、またその反省を忘れたことか。
 しかし、そんな私もここ4,5年、ほんの少しではあるが舌禍が
減っているように思われる(思っているだけだが)。そしてそれは
ひとえに作文のおかげであると思っている。

<おしゃべりと作文>

 作文がうまいと言われた覚えもなく、作文が好きでもなかった私

「私でも文章をかけるかもしれない」
と淡い期待を抱いたのは、
「子供たちはあんなに上手におしゃべりするのにどうして作文を書
 けないのかしら。おしゃべりするように書けばいいのに」
という同僚の国語の先生たちのおしゃべりを聞いたのがきっかけだ
った。
「しゃべるように書く」
という言葉がどれだけ私を幸せな気持ちにしてくれたことか。
 幼いころからおしゃべりだといわれ続け、学校の授業でも生徒か

「先生の話は面白い」
と、おしゃべりだけは楽しみにされている私の、そのおしゃべりを
文章にすればいいと知った喜び。
 私はこの日を境にいつも面白おかしくしゃべっている日々の出来
事を文章にまとめ始めた。

<研究授業での舌禍>

 これはまだ私が教師になりたてで、文章も書いていない時期の失
敗談である。
 職業のことを扱った研究授業でのできごと。
 その授業では生徒がそれぞれ本や身内へのインタビューで調べて
きた職業についての事を発表したり話し合ったりしたのだが、いよ
いよそれも終わりに近づいたころ、私はふと興味を持った職業につ
いて調べてきた生徒を指名した。
「ねえ、Oさんのお父さんってちょっと変な仕事してらっしゃる
 わよね。それ聞きたいから発表してくれない?
(あっ!言っちゃった!)
 背中を冷や汗が流れるが、出てしまった言葉はどうしようもない。
本人も生徒たちも気づいたであろうが研究授業ということもあって
聞こえないふりをしてくれている。ありがたいことだ。
 このOさんのお父さんは大学病院で解剖を専門にしていらっしゃ
ると聞いていて、私は以前から是非聞いてみたいと思っていた。も
ちろん「変な仕事」なんていう気など全くない。ただ、頭の中に
「変わった仕事」「普通出会わないような特別な仕事」というよう
なイメージはあって、それが授業時間も終わりに近づいていること
もあり、整理されないまま口から出たため、こんなことになってし
まったのだろう。
 整理会でも、もちろんこのことは指摘を受け、今も時々このこと
を思い出しては
「私は舌禍型の人間ですからごめんなさい」
では済まないという自戒の体験としている。

<脳内変換>

 この体験からずいぶんたって私は文章を書く楽しさを知ったわけ
だが、文章を書くようになって、言葉をしゃべるとき、脳中に今ま
でなかった作業の工程が増えていることに気づいた。言葉の変換キー
を押すことである。
 思い出してみれば
「しゃべるように書けばいい」
と言われて、しゃべりを文章にし始めた私だから
「書くようにしゃべればいい」
と、もっと早く気づくべきだった。
 生徒にはいつも先手を打って
「私の言葉は直球かデッドボールだから」
なんて言って今までごまかしてきたけれど、直球はまだいいとして
もデッドボールはないほうがいい。

<言葉の変換技>

・・・というわけで、反省の末、最近やっと身につけた言葉の変
換技をご披露して今日のエッセイを終わりにしたいと思います。
(皆さん既になさっているかと思いますが、私としては最新技!)

大きい声で歌うことのできない生徒に
「もっと大きい声出さなきゃ駄目じゃない」
        ↓
「綺麗に歌いすぎてるわよ」

乱暴に歌う生徒に
「そんなに乱暴に歌っちゃ駄目よ」
        ↓
「運動神経がいいし、腹筋が強すぎるのね。もうすこし手抜きして大
丈夫よ」

【今回の執筆者のプロフィールです】

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宇宙エッセイスト協会会長 プロフィール

「応募」「コンクール」がマイブーム中にインターネットを検索し
ていて「作文研究会」を知り、作文は素人だが、いつのまにか入会。
そのうえ、調子に乗って書きためたエッセイ集を自費出版。
ここにちゃんとしたプロフィールを書いてもよいのだが、そうする
とエッセイ集が売れなくなるので、書かないようにしている。
つまり私のエッセイ集は長大なプロフィールなのだ。
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※エッセイ集をご希望の方は、第203号をご覧の上、松田善啓あてに
 メールを下さい。
 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/203.html

       ◆       ◆       ◆

−−3.研究会情報−−

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|     野口塾(野口芳宏先生と学ぶ会)in帯広     |
|日時:平成16年8月29日(日)            |
|場所:帯広市:啓北コミュニティセンター         |
|主催:鍛える国語教室・十勝支部             |
|詳細:                         |
http://blog.livedoor.jp/yo_mazda/archives/4537591.html
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┌────────────────────────────┐
|      授業づくりネットワーク 千葉2004      |
|     〜『確かな学力』を育てる授業づくり〜     |
|日時:8月7日(土)〜8日(日)            |
|場所:市川グランドホテル                |
|主催:授業づくりネットワーク              |
|詳細:http://www.jugyo.jp/yotei/2004natu.html      |
└────────────────────────────┘

−−4.編集後記−−

○次号は、峰本義明さんの登場です。お楽しみに。
○本誌は「まぐまぐ」殿堂入りを目指しています。2年以上発行し
 ていて、3000部を突破することが殿堂入りの条件です。ぜひ本誌
 をお知り合いにおすすめください。
○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、作文に
 関するHP、MM、MLなどの情報、本誌への感想をお待ちして
 います。本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○HPやMLなどへの無断転載は固くお断りします。
 転載希望の方は必ず松田までご相談ください。
○本誌の読者登録・解除・アドレス変更・バックナンバーは、
 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/ まで。
○本誌はインターネットの本屋さん「まぐまぐ」を利用してします。
 http://www.mag2.com/

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メールマガジン「実践!作文研究」No.233 2004/7/25 読者数2123
編集主幹者 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp
発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
HP: http://www.jugyo.jp/sakubun/
(C) 2000,2004 実践!作文研究会
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