メールマガジン「実践!作文研究」
第232号(2004.7.18)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第232号 2004年7月18日発行(毎週日曜日発行)
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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。
 今回は、中村健一さんの連載「すぐ使える!作文ミニネタ集」第
3回『2学期最初はこのネタで「暑中見舞作文」』をお送りします。
 ご意見・ご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−−2.連載「すぐ使える!作文ミニネタ集」−−
                        山口・小学校
                          中村健一

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「すぐ使える!作文ミニネタ集」3
    2学期最初はこのネタで「暑中見舞作文」
          山口・岩国市立通津小学校   中村 健一
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 みなさん、通知票は完成したでしょうか?
 この学期末の忙しい時に・・・なんて思わないでください。
 今回は2学期の初日に使えるネタを紹介します。
 私の連載は、次回は9月19日の予定なので・・・お許しを!
 4年前に担当した5年生のクラスでの実践です。

1.「夏休みにいた場所」クイズ

┌────────────────────────────┐
| 夏休みにいた場所                   |
└────────────────────────────┘
 黒板に書いて、次のように言う。
『夏休みにいた場所はどこですか?いろいろあると思いますが、1
 つだけノートに書いてください。書けたら鉛筆を置きます』
 全員書けたところで、□で囲ませた。
『その場所で自分が見たものを3つ、箇条書きにします』
 子どもたちがノートに書いている間に、次の形式を黒板に書く。
┌────────────────────────────┐
| 今からクイズをします。                |
| 私のいた場所はどこでしょう?             |
|「見たもの」を3つ言います。              |
| 1                          |
| 2                          |
| 3                          |
| 分かった人は手を挙げてください。           |
└────────────────────────────┘
 全員書けたところで、まずは教師が問題を出す。
 黒板に書いてある形式を見ながら言う。
┌────────────────────────────┐
| 今からクイズをします。                |
| 私のいた場所はどこでしょう?             |
|「見たもの」を3つ言います。              |
| 1 ビール                      |
| 2 たくさんの人                   |
| 3 サッカーのうまい人(日本人とUAEの人)     |
| 分かった人は手を挙げて答えてください。        |
└────────────────────────────┘
 たくさんの手が挙がった。
「ビックアーチ!(サンフレッチェ広島のスタジアム)」
『正解!』
 子どもたちは喜ぶ。
『そうです。正解は、ビックアーチ。日本代表とUAE代表の試合
 を見に行ったんだよ』
 ちょっと得意げに言った。
『では、班でクイズを出し合います。黒板にある形式で問題を出し
 てください』
 班で問題を出し合い、クイズを楽しんだ。
 そして、「ちょっと考えれば分かるぐらいの問題」という基準で、
「せーの、ドン」で班代表を決めた。
 班代表が、クラスみんなの前で出題スピーチをしていく。
┌────────────────────────────┐
| 今からクイズをします。                |
| 私のいた場所はどこでしょう?             |
|「見たもの」を3つ言います。              |
| 1 ベンチ                      |
| 2 バット                      |
| 3 ゲーム                      |
| 分かった人は手を挙げてください。           |
└────────────────────────────┘
 正解は、「バッティングセンター」。
 答えを聞いて、「なるほど!」と思う問題である。
 正解者は5人だけ。難しさもちょうどいい。
 クイズ好きの子どもたちは楽しんで取り組むことができた。

2.暑中見舞いを書く

 授業の目的はクイズではない。
『みなさん、暑中見舞、ありがとうございました』
 丁寧にお辞儀をして、突然言う。
 子どもたちは「えー、オレだしてないよ。やっべー!」などと強
い反応を示した。
『えっ、出してない?さっそく書いてもらいましょう』
 こう言って、ハガキ大のワークシートを配る。
┌────────────────────────────┐
| 先生、お元気ですか?                 |
| 私は今、1(     )にいます。          |
| 2(              )          |
|  (              )          |
|  (              )          |
| さて、2学期まであと3(   )日ですね。      |
| 2学期は、4(            )と思います。 |
└────────────────────────────┘
 実物のワークシートは、佐内信之氏の「始業式に書く暑中見舞」
(『授業づくりネットワークNO.130』学事出版)に掲載されていた
ものをそのままコピーして使った。ここで、ワークシートそのもの
を紹介できないのが、残念である。
 次の指示で子どもたちに暑中見舞いを書かせる。
┌────────────────────────────┐
|・1に「夏休みにいた場所」を書きなさい。        |
|・2は、自分のいた場所の様子が先生に伝わるように工夫して|
| 書きます。「見たもの」3つを必ず入れます。      |
|・3は、その場所にいた日が分かるように計算して日数を書き|
| ます。                        |
|・4は、2学期の目標を書きます。            |
└────────────────────────────┘
 あっという間に暑中見舞完成である。

3.子どもたちの作品は

 なかなか素敵な暑中見舞が集まった。
 作文があまり得意でない子もすらすら書けるのがいい。
┌────────────────────────────┐
| 先生、お元気ですか?                 |
| 私は今、アクアスにいます。              |
| たくさんの人がチケットを買っています。外は暑いので、帽|
|子をかぶっている人が多いです。私達の家族の車は上の方にと|
|めたので、歩くのがつらいです。             |
| さて、2学期まで後10日ですね。           |
| 2学期は、クラスの子ともっと仲良くなりたいと思います。|
└────────────────────────────┘
 「人」の多さや、「暑い」様子が伝わってくる作品である。「歩
くのがつらい」という気持ちがうまく伝えられているのもいい。
┌────────────────────────────┐
| 先生、お元気ですか?                 |
| 私は今、植田くんの家にいます。            |
| 植田くんの家には、植田君の妹がいます。ぼくたちは、テレ|
|ビをみたり、ゲームをしたりしています。         |
| さて、2学期まで後1日ですね。            |
| 2学期は国語の漢字をがんばろうと思います。      |
└────────────────────────────┘
 場所は、特別である必要はない。友だちの家でも、十分暑中見舞
の内容になる。

4.ネタ元

 本文中にもあるが、佐内信之氏の「始業式に書く暑中見舞」
(『授業づくりネットワーク130号』学事出版)がネタ元である。
 ハガキを書く前に形式を示してクイズ大会を行う点などが修正点
である。
 ワークシートは佐内氏が作成したものをそのまま使わせていただ
いた。よくできたワークシートである。ぜひ、実物をご覧あれ。

【今回の執筆者のプロフィールです】

中村 健一(なかむら けんいち)
   山口・岩国市立通津小学校・教諭

 「実践!作文研究会」会員
 「授業づくりネットワーク」会員
 「お笑い教師同盟(仮)」所属
 現在『授業づくりネットワーク』誌に、コラム「教室がなごむお
笑いのネタ」を連載中。失敗も多く苦戦しております。でも、がん
ばってるので、読んでください。
「励ましのお便り」もお待ちしております。kenek728@ybb.ne.jp

       ◆       ◆       ◆

−−3.研究会情報−−

┌────────────────────────────┐
|     野口塾(野口芳宏先生と学ぶ会)in帯広     |
|日時:平成16年8月29日(日)            |
|場所:帯広市:啓北コミュニティセンター         |
|主催:鍛える国語教室・十勝支部             |
|詳細:http://blog.livedoor.jp/yo_mazda/         |
└────────────────────────────┘
┌────────────────────────────┐
|      授業づくりネットワーク 千葉2004      |
|     〜『確かな学力』を育てる授業づくり〜     |
|日時:8月7日(土)〜8日(日)            |
|場所:市川グランドホテル                |
|主催:授業づくりネットワーク              |
|詳細:http://www.jugyo.jp/yotei/2004natu.html      |
└────────────────────────────┘

−−4.編集後記−−

○次号は、宇宙エッセイスト協会会長さんの登場です。お楽しみに。
○本誌は「まぐまぐ」殿堂入りを目指しています。2年以上発行し
 ていて、3000部を突破することが殿堂入りの条件です。ぜひ本誌
 をお知り合いにおすすめください。
○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、作文に
 関するHP、MM、MLなどの情報、本誌への感想をお待ちして
 います。本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○HPやMLなどへの無断転載は固くお断りします。
 転載希望の方は必ず松田までご相談ください。
○本誌の読者登録・解除・アドレス変更・バックナンバーは、
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○本誌はインターネットの本屋さん「まぐまぐ」を利用してします。
 http://www.mag2.com/

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編集主幹者 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp
発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
HP: http://www.jugyo.jp/sakubun/
(C) 2000,2004 実践!作文研究会
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