メールマガジン「実践!作文研究」
第194号(2003.10.26)


学力問題としての作文教育を考える
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

 メールマガジン「実践!作文研究」
 第194号 2003年10月26日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。
 今回は、倉島保美さんのミニ連載「パラグラフ・ライティングの
すすめ」(全3回)の第2回をお送りします。
 ご意見・ご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

============================================================
パラグラフ・ライティングのすすめ(2)
    トピックセンテンス
        ライティング・インストラクター  倉島 保美
============================================================


 「パラグラフ・ライティングのすすめ」の第2回目は、トピック
センテンスについて説明します。トピックセンテンスをパラグラフ
の先頭に置くと、わかりやすさが格段と向上します。


■トピックセンテンスとは

 トピックセンテンスとは、パラグラフで最も重要な文のことです。
そのパラグラフの要約、結論といえる文のことです。日本語では、
題目文、要約文、話題文などと訳されています。

 パラグラフ・ライティングでは、トピックセンテンスをパラグラ
フの先頭に書きます。次にその内容を詳しく説明します。最後に、
必要ならもう一度、トピックセンテンスで述べたことを繰り返しま
す。


■なぜ、トピックセンテンスを先頭に置くのか?

 トピックセンテンスが先頭にあれば、パラグラフを読むかどうか
判断するのに必要な情報を提供できます。要点が最後にしか書かれ
ていないようだと、読んではみたが、不要な情報だったということ
になりかねません。

 トピックセンテンスが先頭にあれば、概要だけ知りたい読み手に
対し、必要な情報を短時間で供給します。概要だけ知りたければ、
各パラグラフの先頭文だけ読めば、重要な情報が残らず入手できる
のです。速読の手助けになります。

 トピックセンテンスが先頭にあれば、先の展開がわかるので、そ
の先を理解しやすくなります。何を言おうとしているのかが分から
ないまま、読み進めるのは大きな負担になります。概要が最初から
分かっていれば、ずっと楽に読み進められます。

 トピックセンテンスが先頭にあれば、根拠が主張を正しく裏打ち
しているかを読みながら確認できます。なぜなら、主張(=トピッ
クセンテンス)が根拠より前にあるからです。主張が根拠より後に
述べられていると、根拠が主張を正しく裏打ちしているかを確認す
るため、根拠を読み直さなければなりません。

 トピックセンテンスが先頭にあれば、書き手の意図や主張を明確
に伝達できます。先頭は読み手が最も注意を払う場所なので、ここ
でポイントを述べると、印象強くなるのです。


■トピックセンテンスのポイント

 トピックセンテンスで大事なことは、短く書くことです。なるべ
く修飾語句を省いて、できれば主語と述語程度の短い文にしましょ
う。先頭で短くスパッとポイントを述べれば、要点が的確に伝わり
ます。言いたいことが強調できるのです。細かい説明がしたければ、
第2文以降に書きましょう。

 トピックセンテンスは1文です。パラグラフは1つのことを述べ
るために文を集めたものですから、その要約であるトピックセンテ
ンスは、基本的に1文になるはずです。トピックセンテンスが2文
以上になるようなら、複数のトピックを1つのパラグラフで述べよ
うとしている可能性があります。

 トピックセンテンスはできるだけ具体的に書きます。トピックセ
ンテンスだけで、書き手がそのパラグラフで言いたいことがわかる
ようでなければなりません。「〜は以下のようである」というのは、
「以下を読め」と同じなので、トピックセンテンスとしては不十分
です。(まれに、そう書かざる得ない場合もあります)


■具体例

 この記事自体が具体例です。各パラグラフの先頭にトピックセン
テンスがあることを確認してください。




【プロフィール】

 倉島 保美(くらしま やすみ)

 NECエレクトロニクス(株)勤務 兼
 早稲田大学アジア太平洋研究センター特別研究員 兼
 京都大学霊長類研究所非常勤講師
 
 LSIの開発を本業とするかたわら、企業や大学で日本語/英語
 のライティング、ディベート、論理的思考、プレゼンテーション
 などを指導。

 著書:『書く技術・伝える技術』あさ出版
    『理系のための英語ライティング上達法』講談社
    『理系のための英語便利帳』講談社(共著)

 ホームページ:http://www2u.biglobe.ne.jp/~kurapy/

       ◆       ◆       ◆

−−3.編集後記−−

○本誌は「まぐまぐ」殿堂入りを目指しています。2年以上発行し
 ていて、3000部を突破することが殿堂入りの条件です。
 本誌は2000年創刊なので、1つめの条件はクリアしています。
 ぜひお知り合いにおすすめください。
○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、作文に
 関するHP、MM、MLなどの情報、本誌への感想をお待ちして
 います。本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○HPやMLなどへの無断転載は固くお断りします。
 転載希望の方は必ず松田までご相談ください。
○本誌の読者登録・解除・アドレス変更・バックナンバーは、
 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/ まで。
○本誌はインターネットの本屋さん「まぐまぐ」を利用してします。
 http://www.mag2.com/

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
メールマガジン「実践!作文研究」No.194 2003/10/26 読者数2182
編集主幹者 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp
発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
HP: http://www.jugyo.jp/sakubun/
(C) 2000,2003 実践!作文研究会
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


「パラグラフ・ライティングのすすめ  
「第194号の感想」を書く 戻  る トップページへ

メールマガジンのご案内へ