メールマガジン「実践!作文研究」
第184号(2003.8.19)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第184号 2003年8月19日発行(毎週日曜日発行)
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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。
 今回は、石川晋さんの連載「文学を使って作文をしよう」の第3
回をお送りします。
 ご意見・ご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−−2.連載「文学を使って作文をしよう」−−

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文学を使って作文をしよう
          第3回 絵日記
             広尾町立広尾中学校教諭  石川 晋
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 ユーモアを解する人になってほしい、と願っている。苦しい時悲
しい時に人を救うものはユーモア、笑顔、だと思うからだ。
 中学校1年生の夏休みの宿題は、「絵日記」である。古来より日
本には「日記文学」という独自の文芸スタイルが確立している。日
記は多少の脚色も含めて、「文学」なのである。
 B4一枚、絵の部分と縦書き罫線(十二行ほど)の部分とで半分
ずつのものを用意する。字数はびっしり詰めても三百字くらいしか
書けない。
┌────────────────────────────┐
|1.夏休みで一番素敵な一日を絵日記にする。       |
|2.日時、場所、一緒にいた人など、基本情報がきちんとわか|
|  るように書く。                   |
|3.画材は内容に合わせて工夫を凝らす。         |
|4.多少の脚色はありとする。              |
|5.休み明けに全員分を廊下に貼りだす。         |
└────────────────────────────┘
 鉛筆一本で絵を描いてくる生徒もいる。しかし、大半の生徒は、
色鉛筆を使ったり、貼り絵にしたり、クレヨンや水彩を使ったり、
趣向を凝らして描く。見ていて楽しい。
 中には絵と文章の内容とが微妙に違っている生徒などもいる。こ
うした作品は、学級で紹介すると楽しい。
┌────────────────────────────┐
|   八月五日火曜日           M.F    |
| 今日、こんぶがあって五時五十分ころ浜につきました。私は|
|ねむかったので車にいました。すると、福田のおばさんが急 |
|に、                          |
|「熊がいる!!」っと言ったので、車から出てみると、森の方|
|に熊が三頭いました。(母熊と子熊二頭)私は、ビックリしま|
|した。だけど、子熊がじゃれあっていて、可愛かったです。 |
| そのあと、いとこのお母さんが警察に電話して、警察とハン|
|ターさんに来てもらいました。私は、熊を見て、可愛いと思い|
|ました。                        |
└────────────────────────────┘
 この日記では、色鉛筆で、熊を見た時の様子がくわしく描かれて
いる。事件の現場の状況を示す絵という感じで、「車」「浜」「林」
「トイレ」などと現場の器物等に一つずつ名前が付されているとこ
ろが心にくい。ちなみに「こんぶがあって」というのは、「こんぶ
採りがあって」という意味である。地元の人は、昆布漁のことを、
「こんぶがある」と言う。
 文章だけを読むと、ただの作文だが、絵と一体化することで、
アートな雰囲気になり、「プチ文学」の趣きが出る。何よりも、一
枚一枚にユーモアが感じられていい。
 巷では、数年来の「絵手紙」ブームである。生活に潤いを与える
素敵な取り組みである。絵と文字とが一体化した「絵手紙」を私は
限りなく「文学的」だと感じる。絵日記のような「プチ文学」経験
が、将来の豊かな生活づくりを支える経験になれば、と考えている。

【今回の執筆者のプロフィールです】

石川 晋(いしかわ しん)
    北海道・広尾町立広尾中学校教諭
    日本児童文学者協会会員
    学校図書館に人を・・・情報誌「ぱっちわーく」発行同人
    教育サークル「ぱいおにあ」代表
    『授業づくりネットワーク』編集委員

       ◆       ◆       ◆

−−3.編集後記−−

○本誌は「まぐまぐ」殿堂入りを目指しています。2年以上発行し
 ていて、まぐまぐで3000部を突破することが殿堂入りの条件です。
 本誌は2000年創刊なので、1つめの条件はクリアしています。
 ぜひお知り合いにおすすめください。
○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、作文に
 関するHP、MM、MLなどの情報、本誌への感想をお待ちして
 います。本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
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 転載希望の方は必ず松田までご相談ください。
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発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
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