メールマガジン「実践!作文研究」
第153号(2003.1.12)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第153号 2003年1月12日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。
 今回は、石井淳さんによる連載「教室でこそ鍛えたい『伝え合う
力』」の最終回です。
 皆さんのご意見・ご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−−2.連載・教室でこそ鍛えたい「伝え合う力」6 −−
                       秋田・小学校
                         石井 淳

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 教室でこそ鍛えたい「伝え合う力」
   質問攻めで「先生愛用の一品」について聞き出そう

           秋田市立金足西小学校  石井 淳
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 教室を記者会見場に見立てた授業である。
 教師が長年愛用してきた一品を,教室に持ち込む。
「これは,先生が大事に大事にしてきた物です」
 とだけ告げ,その品を見せる。
『もっと知りたい人は質問してください』
 子どもからどんどん質問を受け付け,教師はそれに答えていく授
業である。(小学校低学年から)

■授業の実際(5年松組)

 教師がフルートを取り出し,一曲演奏する。
「先生,それは何ですか」
『フルートという楽器です』
『初めて見たという人もいるようですね』
┌────────────────────────────┐ 
│このフルートは,私が大事に大事にしてきた「愛用の一品」で│
│す。聞きたいことがある人は,どんどん質問してください。  │
│あとで,聞き取ったことをまとめて書いてほしいので,原稿用│
│紙の裏に,簡単にメモしながら質問していってください。    │
└────────────────────────────┘ 
「どんな質問でもいいですか?」
『はい,このフルートに関係あることならね』
「それは,買ったものですか?」
『そうです』
「いつ買ったのですか」
『いい質問です』
『前の質問の「買ったのか」という質問につなげて聞いていますね』
『あちこち話が跳ばないで,つなげて質問できることは大事です』
『いつ買ったかと言うと,20年前です』
「へええ〜〜っ!」
「20年前というと,先生は何才でしたか?」
『いい質問です。「20年前」のことをさらに詳しく聞いています
 ね』
『26才で、教師になってすぐのころでしたね』
「何円しましたか?」
『10万円です』
「たっかーーい」
『自分で給料をもらえるようになってから買ったこのです。毎月1
 万円ずつはらって買いました。』
「先生は,どうしてそのフルートを大事にしてきたんですか?」
『大変いい質問です』
『先生にとって愛用の一品ですから,なぜ先生は大事に大事にして
 きたかは,重要なポイントですね』

(以下省略)

■インタビューの合間のワンポイント指導

 単調な質疑応答に終始しないように、合間に以下のようなワンポ
イントの指導助言を入れた。
1.前とつながる質問を考える。(関連質問や細部の質問)
2.「なぜ愛用してきたのか」「いつ・どこで・どのように手に入
  れた品か」という5W1Hの要素をおとさずに質問するように心
  がける。
3.簡単なメモのとり方

■まとめの作文例(5年松組)
┌────────────────────────────┐ 
│  石井先生は,フルートをもっています。そのフルートは,二│
│十年前に十万円も出して買ったフルートです。なぜ買ったかと│
│いうと,石井先生のあこがれの一品だったからだそうです。特│
│にひかれたことは,フルートのすんだ音色だそうです。      │
│  石井先生は,笛をふくのが上手だったので,あんがいかんた│
│んにふけたそうです。それに,百曲以上ふけるそうで,特に『│
│ドリームランド』や日本曲が好きだと言っていました。K.K│
└────────────────────────────┘ 
┌────────────────────────────┐ 
│ キリン先生は,急にフルートをふきはじめた。そのフルート│
│とは,先生が二十年前(二十六才)のときに十万円だして買っ│
│たもので,先生の愛用の一品だ。                          │
│ 昔はMDもCDもない時代だったので,一日に一回はリコー│
│ダをふきながら,あこがれていたのがそのフルートだ。      │
│ 今では,百曲以上もふけるほどとてもうまい。先生のふくフ│
│ルートの曲は,音色がとてもきれいだ。              S.K│
└────────────────────────────┘ 

■ 伝言板

 子供同士が「愛用の一品」や「思い出の写真」を持ち寄る方法も
ある。
 授業参観を利用して,親たちに持ち寄ってもらい,子供がインタ
ビューするのも楽しい。

【今回の執筆者のプロフィールです】

 石井 淳(いしい じゅん)
 秋田・秋田市立金足西小学校教諭
 主な著書:『見たこと作文実践ネタ集』(共著)
      『音読朗読群読の授業づくり』(共著)
      『コピー作文がおもしろい』(共著)
      『話すこと・聞くことワークシート』
      以上学事出版刊

       ◆       ◆       ◆

−−3.ホームページ進化情報−−
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○「31道場」は本日、第1回に寄せられた歌の発表です。
 第2回の出題も行います。
 プロアマ老若男女問わず参加してください。
 また、学級の子どもたちの参加も待ってます。
 http://www.jugyo.jp/sakubun/tanka31/a-1.html

○言葉で遊ぶCGI「バケラッタ!」「What luck」が設置されま
 した。多数のご参加をお待ちしています。
 既存の「連句」「付け句」「一行勝負」「鉛筆対談」などにも、
 参加してください。
 http://www.jugyo.jp/sakubun/community/

       ◆       ◆       ◆

−−4.編集後記−−

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 関するHP、MM、MLなどの情報、本誌への感想をお待ちして
 います。本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
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発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
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