メールマガジン「実践!作文研究」
第142号(2002.10.27)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第142号 2002年10月27日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさん、こんにちは。
 「実践!作文研究」142号をお届けします。
 今回はリレー連載「作文ゲーム入門」第8回です。菊池省三さん
による、漢字(会意文字)を利用した川柳です。原実践は上條晴夫
さんによる中学3年生を対象とした授業です。上條さんによれば、
「小学生でも頑張って作品を作っているのに驚きです。うれしいで
す」とのことでした。皆さんもぜひ、お試しください。
 ご意見・ご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−−2.リレー連載「作文ゲーム入門」−−
                        福岡・小学校
                         菊池 省三

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作文ゲーム入門 第8回
        漢字を使った川柳コンテスト
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○会意文字の性質に目をつけて川柳をつくり、そのおもしろさを楽
 しむというゲームです。

○授業の流れ

1.会意文字を集める。

 授業開始と同時に、辞書で会意文字を調べさせる。意味を確認し
て、次のように指示をした。
『会意文字をたくさん集めましょう。時間は5分間です。』
 子ども達は、辞書や教科書からたくさんの会意文字を探し出した。

2.会意文字が二つ以上の漢字に分解できることを確認する。

 「炭」という漢字は、「山」と「灰」に分解できることを示して、
自分たちが集めた会意文字が分解できることを理解させた。
『隣同士で、「畑」は草や木を「火」やいて作った「田」、という
 ように分解して説明し合いましょう。』

3.川柳を知り、コンテストの仕方を知る。

「授業でつかえる漢字あそびベスト50」(民衆社)上條晴夫著の
参考作品P47を例に、川柳を教え、コンテストの条件を説明する。

┌────────────────────────────┐
|<参考作品>                      |
|「炭がある 山に火がつく 灰になる」          |
|                            |
|<コンテストの条件>                  |
| 1.五・七・五になっている。             |
| 2.もとの文字と分解された文字が必ず入っている。   |
| 3.さわやかさや楽しさがある。            |
└────────────────────────────┘

 子ども達は、おもしろそうだという顔をしていた。

4.川柳をつくり、グループ代表作品を選ぶ。

 最初に、一人ひとりに作品を作らせた。10分間時間をとった。
多い子は、4つほどの作品を作ることができた。全員1つは作った
ところで、
『班の代表作品を選びます。読み合って「これはいい」という作品
 を選びましょう。』
と指示をした。以下が、代表作品です。黒板に書かせて発表させた。

┌────────────────────────────┐
|<グループ代表作品>                  |
|                            |
|・「岩がある 山で転がり 石になる」          |
|・「森の木の 一寸先に 村があり」           |
|・「鳥がいて 口ぶえふいて 鳴いている」        |
|・「明るいよ 日曜すぎて 月曜日」           |
|・「独り言 話しすぎて 舌くるう」           |
|・「米がある みんなで分けると 粉になる」       |
|・「暴れたら 油に火がつき 爆破した」         |
|・「雨の中 田んぼにいたら 落雷だ」          |
|・「日がしずみ 生まれ出てくる キラキラ星」      |
└────────────────────────────┘

4.コンテストをして賞を決める。

『どの作品がいいか決めなさい。学級の最優秀賞を決めます。』
と言って、手を挙げさせた。結果は次のようになった。最多得票は
得られなかったが、「おもしろい」という声が多かったので、<お
もしろいで賞>も決めた。

┌────────────────────────────┐
|<学級最優秀賞>                    |
| 『日がしずみ 生まれ出てくる キラキラ星』      |
|                            |
|<おもしろいで賞>                   |
| 『独り言 話しすぎて 舌くるう』           |
| 『暴れたら 油に火がつき 爆破した』         |
└────────────────────────────┘

5.感想を話し合う。

 最後に感想を出し合った。
「おもしろかった。漢字のおもしろさが分かった気がする」
「5・7・5にするところが難しかったけれど、字数が決められて
 いるから楽しかった。」

という感想が多かった。

※「授業でつかえる漢字あそびベスト50」(民衆社)上條晴夫著
 の「会意」の漢字で川柳を作る、の修正追試です。

【今回の執筆者のプロフィールです】

菊池省三(きくちしょうぞう)
福岡・北九州市立香月小学校教諭
所属団体:授業づくりネットワーク
     学習ゲーム研究会
     全国教室ディベート連盟
     北九州実践教育研究サークル代表
主な著書:『楽しみながら思考力を鍛える小学校国語の学習ゲーム』
     (編著)学事出版
     『話し合い・討論・ディベートの学習』
     (共著)明治図書 など
E-mail kikuchis@05.alphatec.or.jp
URL http://www.05.alphatec.or.jp/~kikuchis

       ◆       ◆       ◆

−−3.「実践!作文研究」進化情報−−
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 おもしろ作文道場第89回「アクロスティック 2」。
 今回の締切は明日です。
 たくさんの解答をお待ちしています。

−−4.編集後記−−

○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、作文に
 関するHP、MM、MLなどの情報、本誌への感想をお待ちして
 います。本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
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編集主幹者 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp
発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
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(C)実践!作文研究会 2002
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