メールマガジン「実践!作文研究」
第141号(2002.10.20)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第141号 2002年10月20日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさん、こんにちは。
 「実践!作文研究」141号をお届けします。
 今回は前回に続き、「実践!作文研究会」大阪オフ会に参加され
た川崎さんによる、オフ会の報告文をご紹介します。
 オフ会は、9月21日(土)に大阪市で、次の日程により行われ
ました。
 ●野浪正隆:「実践・文章表現論」
 ●上條晴夫:「作文ミニワークショップ」
 ●山崎一夫:「最近の若者作文―入社試験の現場から」
 川崎さんの報告のうち、今回は上條さんの「作文ミニワークショ
ップ」と山崎さんの「最近の若者作文―入社試験の現場から」につ
いて紹介します。
 それでは、ご意見・ご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−−2.「実践!作文研究会」大阪オフ会報告−−
                        大阪・小学校
                          川崎直子

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 「実践!作文研究会」大阪オフ会報告(下)
                   川崎直子
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★上條さんのワークショップ(番号作文)★

「千円札を見て10項目、気がついたことを書いてください。」と参
加者に課題を提示。さまざまな発見が出てくる。(「千円」の「円」
の字がはねていないなど。)

 《上條さんの話》

どうしても作文が書けなかった児童に番号作文をしたら、「書き
方がわかった!」と劇的に変化した子がいました。

序章やまとめの文がついていないので番号作文は作文ではな
い、といわれる方がときにいます。けれども、書き上げた番号作
文の前に、何について書いてるのか説明の文をつけ、終わりに
自分の感想を入れたら立派な作文になります。

また番号作文をして、自分が気がついたたくさんの事柄の中から、
改めて自分だけの気づきや、特に人に伝えたいこと、印象に強く
残ったことなどを精選していくと自分だけが書けるよい作文となっ
ていきます。

「文に書くことがない。」「文が書けない。」というのはただ文の
組み立て方がわからない というだけです。作文を書くということ


   あったことを列挙する(番号作文のように)
        |
   それをいくつかにたばねる
        |
   優先順位をつける      
        |
   全体を整える
 ということがわかれば書けます。

★山崎一夫さん(毎日新聞社勤務・最近まで人事部長をされていた
ので、入社志願の若い人の作文をたくさん見てこられました。)の
話★

・新聞社の入社試験では作文の配点の比率が大変高い。
・新聞社の入社試験の作文の場合、『癒し』『曲がり角』など抽象的
 な題名が与えられ ることが多い。
・文の良し悪しは最初の3行でわかる。
・学校では作文を起承転結に分けて書けと教わるが、新聞ではそん
 な文は書かない。 文の出だしで読者の心をつかむ文を書けなけれ
 ば、読んでもらえない。
・他人に聞いたこと、本で学んだことなどを書いても、全然、読む者
 に感動を与えない。経済・社会についての一般論を書いても試験に
 落ちる(記者の方がよく知っていることばかり。)よい作文は、自
 らが体験したことを生き生きと書いている作文。

《これからの日本語の行方について》
・今の人は絵文字やイラスト、数こまのまんが等を文の合間に使っ
 て、自己表現することが 得意である。(文字文化のビジュアル化・
 逆に漢字などに弱くなっている。)企業の入社試験においても、ビ
 ジュアルも含めた自己表現をさせていく傾向が見られる。
・縦書きの文は世界中でも日本、台湾など数国。
・コンピューターの画面が横長。コンピューターで文を書くというこ
 とが、どんどん増えている。 現在、横書きの文の方が断然書きや
 すい。(新聞社の原稿も、一度コンピューターで横書きしたものを、
 最後に紙面用に縦書きに直している。)
・縦書きは漢数字、横書きは算用数字という使い分けが、新聞社で
 さえ守れなくなってきている。
・横書きで作文を課したら今の人はもっとよい作文を書くかもしれな
 い。
・「縦書き」は生き残れるのか。このような状況に学校はどう対応し
 ていくのか。

《生まれたときから文を書くのが好きな人はいない》。

・文を書くことが好きな人はきっとどこかで、文を書くことでの成
功体験をしているはず。(山崎さんも中1のときに先生に作文を
ほめられたそうです。)

・子どもの文をどんどんほめてあげてください。先生方は、「文
章を書くことが喜びにつながる。」ような指導をぜひして下さい。
 
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 オフ会の設定はメールのみで行われたようで、講師のみなさん、
会場で初めて上條さんと顔を合わされたそうです。現代的だなあ
と感心しました。

【今回の執筆者のプロフィールです】 

川崎直子(かわさきなおこ)
大阪・羽曳野市立高鷲南小学校教諭
企業―中学校講師―専業主婦―小学校講師―企業―小学校教諭
と、ちょっと変わった経歴を持っています。

       ◆       ◆       ◆

−−3.「実践!作文研究」進化情報−−
        http://www.jugyo.jp/sakubun/

 おもしろ作文道場第89回は「アクロスティック」です。
 たくさんの解答をお待ちしています。

−−4.編集後記−−

○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、作文に
 関するHP、MM、MLなどの情報、本誌への感想をお待ちして
 います。本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○HPやMLなどへの無断転載は固くお断りします。
 転載希望の方は必ず松田までご相談ください。
○本誌の読者登録・解除・アドレス変更・バックナンバーは、
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編集主幹者 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp
発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
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(C)実践!作文研究会 2002
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