メールマガジン「実践!作文研究」
第131号(2002.8.11)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第131号 2002年8月11日発行(毎週日曜日発行)
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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさん、こんにちは。
 「実践!作文研究」131号をお届けします。
 北海道旭川市で開催された、「授業づくりネットワーク北海道
2002」に参加された方で本誌の購読を希望された方には、この号か
ら配信されることになります。今後とも、よろしくお願いします。
 今回は「授業づくりネットワーク北海道2002」の報告を兼ねて、
「分身かくれんぼ」「番号作文」「えんぴつ対談」「五七五作文」
の書き方について触れます。ご意見、ご感想をお願いします。

       ◆       ◆       ◆

−−2.授業づくりネットワーク北海道2002 報告−−

                          松田善啓

 今年の「授業づくりネットワーク」の全国大会は、8月7日(水)
〜9日(金)、北海道旭川市で行われた。
 ここでは、1日目の日程の中で、佐内信之氏「総合学習に役立つ
作文ワークショップ」について、私が関わった作文をもとに報告し
たい。

 このワークショップには、約40人が集まった。
 佐内氏は、「分身かくれんぼ」のゲームを通して、「番号作文」
「えんぴつ対談」「五七五作文」のワークショップを行った。

「分身かくれんぼ」の概要は、簡単にいうと次のようなものだ。
 1.自分の分身となる「分身くん」を小さい紙で作る。
 2.「分身くん」をどこかに隠す。
 3.隠した場所について、五感を活用したヒントを作文に書く。
  例えば「時々カチッという音がします」「さわってみると、
  ざらざらな場所です」など。

□□番号作文!□□

 佐内氏のワークショップでは、「分身くん」を隠す場所について、
まず10の短い文で書いた。番号作文のワークショップである。
 私は次のように書いた。ワークショップが行われた部屋の中の、
ある場所についての番号作文である。
┌────────────────────────────┐
| 1.ここは絶壁です。                 |
| 2.ここはけっこう高いところです。          |
| 3.ここからは下が見えます。             |
| 4.ここからは上も見えます。             |
| 5.えんぴつのカリカリ書く音が聞こえます。      |
| 6.ここの色はグレー。                |
| 7.ここのフックは取り外しができる。         |
| 8.とったらチーンと音がした。            |
| 9.10この穴が空いている装置が付いている。     |
|10.ねじられたひもも付いている。           |
└────────────────────────────┘
 さぁどこでしょう?

□□えんぴつ対談!□□

 次に2人一組になり、「分身くん」を隠す場所について相談する。
 ただし、口でのおしゃべりは禁止。交代で作文を書きながらの相
談だ。「えんぴつ対談」である。
 偶然私の隣に池内 清氏がいた。以下は池内氏と私とのえんぴつ
対談である。
┌────────────────────────────┐
|松田:部屋の外と部屋の中、どちらがいいと思いますか?  |
|池内:えー、これって暗黙の了解で部屋の中でしょう。   |
|松田:なるほどねぃ。どうせなら部屋の中でもあっと驚くよう|
|   な場所がいいと思いますねぃ。           |
|池内:うん、そうだね。でも、あとでゲームになりそうだし、|
|   全然わかんなかった、っていうのも面白くないよ。  |
|松田:うむうむ。しかし最終的に、答えに向かって行くための|
|   〈ヒント〉のような作文ですからね。例えば佐内さんの|
|   靴の中とか。ムギュ〜               |
|池内:何だかクサそうだね。ありふれた場所でも意外なヒント|
|   を作ったらどうかな。               |
|松田:な〜るほど。意外なヒントとは、例えばどんなの?  |
|池内:それよりも、さっき、ぼくは「蛍光灯」の上としたんだ|
|   けど、君はどこにしたの?             |
|松田:「この部屋のTELの上」でした。         |
|池内:それだったら、受話器の後ろにして、数字の3が見えま|
|   す、なんてどう?簡単か。耳みたいのが見えるなんてど|
|   う。                       |
|松田:シャワーみたいのが見える、とか。         |
|池内:そうそう。楽しいね。じゃ、とにかくここにすることに|
|   して、ヒントを考えようよ。「楽しい」のがいいね。 |
|松田:了解しました。ヒント…くるくる目が回る〜、とか。 |
└────────────────────────────┘

□□ゲーム「分身かくれんぼ」!□□

 そして、「ゲーム『分身かくれんぼ』」をした。
 一人が「分身くん」を隠す一方、一人が作文を書いた。
 この時は池内氏が「分身くん」を隠し、私が作文を書いた。
┌────────────────────────────┐
|第1ヒント                       |
| 穴がたくさん空いているのが見えます。         |
|第2ヒント                       |
| 見上げると3の数字、下を見ると8の数字が見ゆる。   |
|第3ヒント                       |
| ジリリリリンという音がするのであった。        |
└────────────────────────────┘
 第3ヒントで、ほとんどの人がわかったようだ。ヒントの出し方
のポイントは、第1ヒントで1割くらいの人が、第2ヒントで半分
ぐらいの人が、第3ヒントで9割ぐらいの人が答えを分かるように
出していくのが良いそうだ。

 なお、私たちは部屋にあった電話の受話器に分身くんを隠したが、
他のグループも、「蛍光灯の上」「ゴミ箱の中」「佐内氏のネクタ
イの後ろ側」など様々な場所に隠し、作文を書いていた。

□□五七五作文!□□

 最後に、今回のまとめとして、感想を五七五作文で書いた。
 質問の答えを五七五のリズムで書くというものだ。
 以下は質問と、私の答えである。

 質問1:
 「分身かくれんぼ」をやってみて気がついたことは何ですか?
┌────────────────────────────┐
|耳、鼻、口、                      |
|目も手も使って                     |
|書くことさ                       |
|(要するに、五感を活用して書くということ)       |
└────────────────────────────┘
 質問2:
 「作文ワークショップ」の中で役に立ちそうだったのは何ですか?

┌────────────────────────────┐
|友だちと                        |
|えんぴつ対談                      |
|書いてみよう                      |
└────────────────────────────┘
 質問3:総合学習でやってみたいことは何ですか?
┌────────────────────────────┐
|イカのゴロ                       |
|本当は何                        |
|うんこかな?                      |
|(「見たこと作文」でイカの追究をした実践を       |
| 読んだことがありました。イカのゴロ(内臓)の正体は?)|
└────────────────────────────┘
 このような感じで、佐内氏のワークショップは進んでいった。
 有意義な1時間半であった。ありがとうございました。

       ◆       ◆       ◆

−−3.「実践!作文研究」進化情報−−
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○「○○の書き方」文章募集!(再掲)

 夏休みです。子ども向けに「作文の書き方」を特集しようと考え
 ています。「○○の書き方」についての文章を広く募集します。
 我はという方はぜひお送りください。お待ちしています。
 ・日記の書き方、観察文の書き方、手紙の書き方、暑中見舞いの
  書き方、電子メールの書き方、などです。
 ・分量は、30字×20行くらいです。
 ・いただいた投稿は、本誌やホームページに掲載する場合があり
  ます。あらかじめご了承ください。

○「おもしろ作文道場」は、第79回「わたしの名作格言」です。
 ぜひご参加ください。

−−4.編集後記−−

○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、作文に
 関するHP、MM、MLなどの情報、本誌への感想をお待ちして
 います。本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○HPやMLなどへの無断転載は固くお断りします。
 転載希望の方は必ず松田までご相談ください。
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編集主幹者 上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.ne.jp
発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
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