メールマガジン「実践!作文研究」
第122号(2002.6.9)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第122号 2002年6月9日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさん、こんにちは。
 「実践!作文研究」122号をお届けします。
 今回は、石井淳さんの連載「教室でこそ鍛えたい「伝え合う力」」
です。第3回「気分はテレビのニュースキャスター」をお送りしま
す。
 皆さんのご意見やご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−−2.連載・教室でこそ鍛えたい「伝え合う力」 3 −−
                        秋田・小学校
                          石井 淳

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 教室でこそ鍛えたい 「伝え合う力」

    「気分はテレビのニュースキャスター」

              秋田市立金足西小学校  石井 淳

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 毎年恒例の全校児童(185名)による田植え体験が実施された。
 この行事を4・5年生の作文授業に生かしてみた。
 「ぼくは、きのう田植えをしました」という一人称による表現を
中心にした作文ではなく、「○○小学校の児童たちが・・・」とい
う三人称による表現を中心にした作文になるように書かせることに
した。
 こうした表現方法に慣れていくことも「伝え合う」ために必要と
考えたからである。
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■授業のキャッチフレーズ・・・他の人の目から見て書こう!
                       (中・高学年)

■活動形態・・・・・・・・・ 作文は個別、話し合いは一斉

■学習の進め方(教師の指示)・・・(45分の流れ)

 1 次の板書をする。
   「きのう、わたしは田植えをしました。」
   『田植えの作文をこれから書いてもらいますが、このように
     書いてはいけません。』
   『テレビ局の人が取材のために見に来ていたとして、その
    人が見ていたように書いてもらいます。』
    と告げる。
 
 2 『では、黒板に書いてある文をそのように直してみましょう』
   子供に少し考えさせてから答えてもらう。
   「きのう、金足西小学校の児童が田植えをしました。」
   という答えがすぐに出てきた。
   全県放送のニュース原稿という設定であればということで、
   書き出しを次のように統一してから書き始めるように指示し
   た。
   「先週の5月22日水曜日に、秋田市の金足西小学校の児童
   たちが田植えを行いました。」

 3 ビデオ撮影もしていたので、5分間ほど田植えの様子を教室
   のテレビで見てから。400字の原稿用紙を渡した。
   書く時間は15分とした。

 4 ラスト5分のところで、数人の作品を教師が読み、よく書けた
   点をコメントして授業を終えた。

■作品例(4年生)

 先週の5月22日水曜日に、秋田市の金足西小学校の児童たちが
田植えを行いました。
 毎年田んぼをかしてくださるのは、大清水に住む水沢さんです。
始めに石井先生が植える本数や植え方を教えています。
 さあ、いよいよ植える時がきました。児童たちは苗をもらって元
気よくふれあい兄弟といっしょに田んぼのおくへどんどん入ってい
きます。
 もうすでに転んでいる人もいます。
 みんな苗がなくなると、
 「苗くださあーい。」
と、元気な声でお手伝いのおばさんに言って、苗をもらっています。
  田植えを終えて、子供たちは、用水路で足を洗ってどろんこだら
けになりながら、学年ごとに学校へ帰っていきました。
 来年も楽しい田植えになるといいですね。(340字)
 
■発展コース(2時間扱いとして)

 2時間目に、1時間目に書いた作文を生かした活動を組む。
 全員の作文をばらばらに渡し、人の作文が手渡されるようにする。
そして、友達の作文を読み、よく書けていると思う点を発表しあう。
 教師はそれを聞きながら板書していき、どんな書き方の工夫があ
るのかをまとめていく。
 板書とそこまでの話し合いを参考にしながら、自分の作文を受け
取り、書き直しをする。

■作品例(5年生:2時間目の作品)

 金足西小学校では、毎年田植えをしているそうです。
 今年も水沢さんの田んぼを借りて田植えが始まりました。
 子供たちが今、田んぼのどろの中へ入りこんでいきました。
「キャー」という声や「気持ちいいー」という声があちこちから聞
こえています。
 1年生は初めてなので6年生がていねいに教えています。
「苗くださーい」という声がひびいています。あっという間に苗が
なくなりました。
 おや、この魚はメダカですね。今では数が少なくなったメダカで
すが、この田んぼにはたくさん見られます。これからも、こんな自
然がいつまでもあってほしいです。
 以上、金足西小学校からでした。(340字)

■伝言

 本実践の発展的な実践を『授業づくりネットワーク』誌9月号に
掲載する予定です。
 ビデオ作品づくりの中に取り入れる「ナレーション原稿を書く」
という授業です。
 どうかご覧ください。

【今回の執筆者のプロフィールです】

 石井 淳(いしい じゅん)
 秋田・秋田市立金足西小学校教諭
 所属団体:秋田授業づくりの会(研究誌編集局)
      学習ゲーム研究会
 主な著書:『見たこと作文実践ネタ集』(共著)
      『音読朗読群読の授業づくり』(共著)
      『コピー作文がおもしろい』(共著)
       以上学事出版刊

       ◆       ◆       ◆

−−3.「実践!作文研究」進化情報−−
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−−4.編集後記−−

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発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
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(C)実践!作文研究会 2002
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