メールマガジン「実践!作文研究」
第116号(2002.4.28)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第116号 2002年4月28日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさん、こんにちは。
 「実践!作文研究」116号をお届けします。
 今回は、リレー連載「作文ゲーム入門」です。第3回は神吉満さん
による「○○へ行ってきました作文コンテスト」をお送りします。
 皆さんのご意見やご感想を、お待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−−2.リレー連載・作文ゲーム入門−−
                        福岡・小学校
                          神吉 満

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作文ゲーム入門 第3回
        ○○へ行ってきました作文コンテスト
        〜数字を使って表現する〜
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1.指導のねらい

 作文を書くとき、数字をいれることによって表現が具体的になり、
相手に伝わりやすい文になる。そこで、自分たちが選んだ数字を使
った作文をコンテスト形式で読みあうことで、効果的な表現につい
て考えさせる。

2.ゲームのやり方

(1)0から100までの数字の中から5つ、100から1000
   までの中から3つ、1000以上から2つ、合計10この数
   字を選ぶ。
(2)10この数字をできるだけたくさん使って、「○○へ行って
   きました。」というウソ作文を書く。
(3)グループごとに読みあい、数字の使い方が上手な作文を紹介
   する。

3.授業の流れ

(1)10この数字を選ぶ

┌────────────────────────────┐
│今からクラスで10この数字を選びます。         |
└────────────────────────────┘
『じゃあ○○くん、0から100の中で好きな数字を1つ言って下
 さい。』
「えーっ何でもいいんですか? じゃあ99。」
 といった具合に数字を選んでいった。0から100までの数字か
ら5つ、101から1000までの数字から3つ、1001以上の
数字から2つ選んだ。 
 みんなが選んだ10この数字を板書した。
 選ばれた数字は、2,3,6,29,99,101,230,
444,5555,7777の10個だった。

(2)数字を使って作文を書く

┌────────────────────────────┐
│ いま選んだ10この数字をできるだけたくさん使った作文を│
│書きます。作文は「○○へ行ってきました。」といううそ作文|
|です。数字の使い方が1番上手な人が優勝です。時間は10分|
|です。                         │
└────────────────────────────┘
「宇宙旅行などでもいいんですか?」
 などの質問が出てきたので、大金持ちであれば実際にいけるとこ
ろならいいことを伝えた。
 ウソを書いていい作文なので、みんないろんなことを想像しなが
ら作文を書いていた。途中で
「10こ全部使えません。」
 という子どもいたので、全部は使わなくてもいいことを伝えた。

(3)グループで読みあう

 机をグループの席にした後に、おたがいの作文を読みあった。み
んな笑いながら友だちの作文を読んでいた。笑い声に混ざって
「縄跳び5555回もとべるわけないやん!」
「仕方ないやろ、他につかえんのやけ。」
などの声も聞こえてきた。
┌────────────────────────────┐
│ 数字の使い方が上手な作文をグループで1つ選びます。1番│
│いいと思う人をせーの、ドン!で指さします。せーの、ドン!│
└────────────────────────────┘
 グループ代表の作文を教師が読み上げた。どの子もニコニコして
聞いていた。その中で、
「そんな使い方、気がつかんかった。」
といった声も聞こえてきた。
 以下、グループ代表になった子どもの作文である。
┌────────────────────────────┐
│ 休み中に沖縄へ行ってきました。            |
│ 楽しかったです。                   │
│ 福岡では気温が、3゜Cから6゜Cだったので、沖縄はとても│
│あたたかく感じられました。沖縄で2泊しました。海には  |
|230人くらいの人がいました。家族でホテルに泊まるのに |
|5555円かかりました。ジュースを買うのに101円もらい|
|ました。                        |
│ それから自分のお金29円をたして、130円でジュースを│
│買いました。ホテルには444人の人がいて、そのうち99人│
│が子どもでした。帰るのに7777円かかりました。    │
│ これはウソです。                   │
└────────────────────────────┘
 この作文では、「゜C」「人」「円」「泊」の4つの単位を使っ
ているのがいい。また、130と別の数字が入っているのがいい。
┌────────────────────────────┐
| 休み中にチャチャタウンへ行ってきました。       │
│ 楽しかったです。                   |
│ チャチャタウンの中には、ゲームセンターがあります。そこ|
│にはプリクラをつる機械が6台、ユーホーキャッチャーが3台│
│ありました。自分はおなかがへったので、2階の食べ物がうっ|
│ているところへ行きました。230円するソフトクリームを2|
│本食べました。それから観覧車に101回乗りました。目がま│
│わったので、99分休けいしました。そして、バックやに行き│
│ました。5555円のバックを買いました。帰ってから友だち│
│に7777円で売りました。               |
│ これはウソです。                   │
└────────────────────────────┘
 この作文も「台」「階」「円」「本」「分」と多くの単位が使え
ているのがいい。また、前半部分の本当にありそうなところが、み
んなの支持を得ていた。

(4)ふり返り

 グループ代表の作文を読んだ後、今日の作文コンテストについて
の感想を書いて発表した。
「数字を使って作文を書くのは、ちょっと難しかった。数字を入れ
 るとわかりやすい作文になっていた。」
「数字を使う方が難しいけど書きやすかった。」
「数字を使って書くのは面白い。なぜかというと数字を使うと作文
 が楽しくなるからです。」
「とても難しくて、頭を使った。だけど、ウソなので実際にできな
 いことでも書けて面白かった。」
「数字を使うのが難しかった。あんまり使いすぎると変な文になる
 から難しかった。」 
 数字を使うのは難しいけど、そこが面白いという感想が多かった。
また、数字を使うことで、具体的な場面を想像できたようである。

3.伝言板

 『誰でも書ける作文ワークシート低学年』(上條晴夫 学事出版)
にある「算数日記」と「うそ作文」を参考にした。

【今回の執筆者のプロフィールです】

 神吉 満(かみよし みつる)
 今年で、教員5年目です。
 北九州市立企救丘小学校6年1組担任です。
 大学は、東京学芸大学小学校教員養成課程保健体育専修です。

      ◆       ◆       ◆

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−−4.編集後記−−

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発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
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