メールマガジン「実践!作文研究」
第115号(2002.4.21)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第115号 2002年4月21日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさん、こんにちは。
 「実践!作文研究」115号をお届けします。
 今回は、佐内信之さんによる新連載「高校生のための楽しい作文
教室」です。第1回は「折り句作文」ということで、皆さんのご意
見やご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−−2.連載「高校生のための楽しい作文教室」−−
                        東京・小学校
                          佐内信之

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高校生のための楽しい作文教室 第1回

   折り句作文
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■連載について

 今年度から小学校を休職し、大学院で研究できることになった。
また、その間、定時制高校で非常勤講師をする機会にも恵まれた。

 担当する科目は、2・3年生対象の国語II(受講者15名)と古典
(受講者20名)である。生徒の年齢は18才前後、さまざまなクラス
の生徒が集まる授業である。教科書を中心にした学習内容は定めら
れているものの、できる限り自己表現の場を設けたいと考えた。

 この連載を通して、小学校での経験を生かしながら、高校生でも
楽しく書ける作文指導法を探っていきたい。

■授業のながれ

 古典の授業、第1回目である。初めて顔を合わせる生徒たちに、
まずは楽しく自己紹介したい。さらに、古典を学ぶことの面白さも
感じてほしいと考えた。

 そこで、4月に学習する「伊勢物語」第9段(東下り)に出てく
る次の和歌を紹介した。
┌────────────────────────────┐
│唐衣                          │
│きつつなれにし                     │
│つましあれば                      │
│はるばるきぬる                     │
│旅をしぞ思ふ                      │
└────────────────────────────┘
 これは、都に妻を残して東に向かった男が、旅先で見事に咲いて
いる「かきつばた」を見て詠んだ歌である。五・七・五・七・七の
五句それぞれのはじめに「か・き・つ・ば・た」の五文字を置いて
いる。このような手法を「折り句」という。

 折り句のルールを確認した上で、次の自己紹介を行った。
┌────────────────────────────┐
│さわやかな笑顔で                    │
│なんでもチャレンジ                   │
│いつも腹ペコ                      │
│残さず食べる                      │
│フットワークは軽く                   │
│行き先どこも自転車で                  │
│気持ちは今でも小学生                  │
└────────────────────────────┘
 これで、私の氏名(さないのぶゆき)を覚えてもらうとともに、
だいたいの人柄も知ってほしいと考えた。

 さて、いよいよ次は生徒たちの番である。
┌────────────────────────────┐
│ 折り句で自分の名前を紹介する作文を書いてみましょう。 │
└────────────────────────────┘
 授業の都合で書く時間を約10分しか確保できなかったが、友達同
士で相談しながら楽しく作品づくりを行っている様子が見られた。
その中から全体の構成にも気を配りながら書いたと思われる作品を
一つ紹介する。
┌────────────────────────────┐
│ひま人が                        │
│やることは                       │
│まーじゃんぐらい                    │
│かなり上達                       │
│すごく楽しい                      │
│やめられない止まらない                 │
└────────────────────────────┘
 生徒のマージャンに対する思い入れが伝わる面白い作品である。

■伝言板

 短歌や俳句に使われる「折り句」の手法は「アクロスティック」
ということば遊びとしても知られている。授業で行うには次の文献
が参考になる。
・斎藤武夫「自分の名前でアクロスティック」(ネットワーク編集
 委員会編『ことば遊びの授業大集合』学事出版)
・上條晴夫「アクロスティック」(上條晴夫著『だれでも書ける作
 文ワークシート<小学校高学年>』学事出版)
・佐藤民男「自分自慢アクロスティック」(上條晴夫編著『お笑い
 に学ぶ教育技術』学事出版)

【今回の執筆者のプロフィールです】

 佐内信之(さない のぶゆき)
 東京・新宿区立鶴巻小学校教諭(茨城大学大学院に在学中)
 所属団体:授業づくりネットワーク
      学習ゲーム研究会
      全国教室ディベート連盟など
 主な著書:『ワークショップ型総合学習の授業事例集』(共著)
      『論理的な表現力を育てる学習ゲーム』(共著)
      『小学校ディベート授業がてがるにできるモデル立論
       集』(共著)など
      以上学事出版刊

       ◆       ◆       ◆

−−3.「実践!作文研究」進化情報−−
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−−4.編集後記−−

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