メールマガジン「実践!作文研究」
第113号(2002.4.7)


学力問題としての作文教育を考える
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第113号 2002年4月7日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさん、こんにちは。
 「実践!作文研究」113号をお届けします。
 今回は、木越憲輝さんによる「日記指導おもしろネタ集」の第2
回「親子対話日記」です。ご意見・ご感想をお待ちしています。

       ◆       ◆       ◆

−−2.連載・日記指導おもしろネタ集 2−−
                        東京・小学校
                          木越憲輝

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日記指導おもしろネタ集
             「親子対話日記」

                聖学院小学校  木越 憲輝
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■親子対話日記とは

 親子対話日記は、親子の鉛筆対談である。鉛筆対談とは会話体の
ことば通りの対話で進めていく2人で行う筆談のことである。
 親子で鉛筆対談を行う時に、親が「今日何した?」などの質問か
ら始めると、子どもが答えながら今日を振り返る「日記」になる。
 つまり親子対話日記の特長は次の2点である。
(1)親子で鉛筆対談を行う。
(2)親に質問をしてもらう。
 以下に作品例を示す。
┌────────────────────────────┐
│ 親 今日、学校で何をしてきたの?           │
│ 子 ほけんしつでインコをみていたんだよ。       │
│ 親 何でインコがいたの?               │
│ 子 ほけんしつの前にいたんだよ。           │
│ 親 だれかのインコがにげたのかな?          │
│ 子 うん、たぶんそうだと思うよ。           │
│ 親 かいぬしのところにもどれるといいね。       │
│ 子 そうだね。                    │
└────────────────────────────┘
 親が質問することで子どもからの情報をたくさん引き出せる。

■指導例

(1)普段の授業で鉛筆対談

 小学二年生である。
 授業で、鉛筆対談
http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/53.html 
 メールマガジン53号参照)
 をくり返して行う。そうすると、鉛筆対談のやり方を覚えてくる。
 おもしろいテーマですると、子どもは「またやろう」と言う。
初めにやったのは、「好きな遊び」「好きな食べ物」というテーマ
だ。週1回くらいのペースで続けた。3回続けた。

(2)親子で鉛筆対談をする宿題

 鉛筆対談を宿題にする。
 初めての鉛筆対談の宿題は、「家の人にインタビューしよう」
だった。生活科で店の特長などを気づかせる授業を行った後に、
『今日は、家の人がどんなお店によく行くのか聞いてきてごらん』
『書き方は、今までよくやっていた鉛筆おしゃべりのやり方です』
と言う。(児童には鉛筆対談のことを「鉛筆おしゃべり」と言い換
えて使っている)以下が提出されたものの一部だ。
┌────────────────────────────┐
│ 子 どのお店によく行きますか。            │
│ 親 北千住の駅ビル「ルミネ」です。          │
│ 子 どのお店によく食べものをかいに行きますか。    │
│ 親 ひかりの好きな「舟和」でいもようかんをかいます。 │
│ (以後略)                      │
└────────────────────────────┘
 1週間後には、「夏休みの計画」と題して、親子で鉛筆対談する
ような宿題を出す。するとそれ以後鉛筆対談を宿題にしていなくて
も、自学ノート(家庭で自ら学習するノート)に親子の鉛筆対談を
する子が増えた。

(3)クラス全員に読み聞かせ

 時々クラス全員の前で読み聞かせすると、子どもに日記のネタと
形式のヒントを与えることになる。次の文は、自学ノートに自主的
に親子鉛筆対談をやったものである。
 クラス全員に読み聞かせた。
┌────────────────────────────┐
│ 親 今日は学校で何をしてきたの?           │
│ 子 5時間目にしんぶんしであそんできたの。      │
│ 親 どんなあそびなの?                │
│ 子 かさとかいろんなものを作るんだよ。        │
│ 親 じょうずにできたのかな?             │
│ 子 できたよ。とても楽しかったよ。          │
│ 親 よかったね。またできるといいね。         │
│ 子 そうだね。先生におねがいしようかな。       │
└────────────────────────────┘
『家の人にたくさん質問してもらうと、おもしろいものができます
ね』と褒める。
 するとその後クラスの中で、真似してやってくる子が増えた。

■考察

(1)書き慣れの効果がある。
  家の人に、「今日〜で何したの?」と書き出してもらえば、答
えるだけでいいので、子どもは書き出しで困ることがない。また、
会話形式なので書くことばにとらわれずに書き進めることができる。

(2)学校の情報を家庭と共有できる。
  初めは鉛筆対談をすることだけが宿題だったのだが、自然と家
の人が質問する形になった。これは、それだけ学校でしたことに関
心があるからだろう。親から質問を始める「親子対話日記」になっ
てから、あまり学校のことを語り合わなかった家庭でも鉛筆対談を
通して学校での子どもの情報を得ることができるようになった。

【今回の執筆者のプロフィールです】

 木越 憲輝(きごし のりき)
 東京・私立聖学院小学校教諭 
 所属団体:学習ゲーム研究会

       ◆       ◆       ◆

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