メールマガジン「実践!作文研究」
第100号(2001.12.30)


調べ学習に役立つ作文技術の情報誌
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 メールマガジン「実践!作文研究」
 第100号 2001年12月30日発行(毎週日曜日発行)
 登録・解除は http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/

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−−1.はじめに−−
                  「実践!作文研究」編集長
                          松田善啓

 みなさんこんにちは。「実践!作文研究」第100号をお届けします。
おかげさまで、本誌もついに100号を迎えることとなりました。いつ
も読んでくださる皆さんに、厚くお礼申し上げます。これをばねと
し、HPもMMも、ますます大きく飛躍していこうと考えておりま
す。どうぞよろしくお願いします。
 さて今回は、編集主幹の上條晴夫より、新しい研究会の立ち上げ
に関するご案内です。その後、私のほうから研究会の入会方法や、
来年の本誌についてご案内します。

         ◆     ◆     ◆

−−2.作文教育の活性化のために−実践!作文研究会を!−−−

         HP・MM「実践!作文研究」主幹 上條晴夫

■今こそ「書くこと」を方法論とした実践研究を■

 教育改革の真っ最中です。世の中が、「情報化」や「国際化」で
ものすごく変化しています。教育も様々な新しい内容と方法が必要
な時代になってきています。わたしも研究団体「授業づくりネット
ワーク」代表として微力ながら「ディベート」「読書へのアニマシ
オン」「メディアリテラシー」などの様々な新しい教育に日々挑戦
を続けています。

 しかしここに来て「低学力」が言われるようになってきました。
 「総合的学習」を初めとする新しい教育の方向が様々に打ち出さ
れる中、「ゆとり教育」批判の声が徐々に高まってきています。し
かし、よくその声を聞き分けてみると、新しい教育の成果が見えな
いことへの苛立ちが一番の核になっているようです。つまり「世の
中が変わったのだから教育も変わってほしい」という認識はほぼ共
有されています。しかし、「その新しい教育がふにゃふにゃしてい
て心許ない」と考えているようです。

 じつはこの部分についてわたしには思い当たるものがあります。
 それは「書くこと」の教育に対する軽視ということです。
 『学校崩壊』などで有名な河上亮一氏(中学校教師)が低学力問
題に触れた文章の中で、自分の現場経験に引きつけて言うと、中学
生の学力低下とは書けないことであると言っています。つまりテス
ト的な「見える学力」の低下というよりも自分の意見や調べたこと
をまとめて書くというような「見えない学力」の低下があるという
ことです。

 これは当然と言えば当然です。これまで文部省・文部科学省はく
り返し論理的な作文の重要性を「時数指定」までして訴えてきまし
たが、現場は作文に対してなかなか動こうとしませんでした。それ
は論理的な作文の方法論が知られていないことが、その一つですが、
書くことの学力形成に及ぼす影響の「深さ」に対する認識不足があ
るようです。

 ごく粗く言って欧米の自由主義的な教育の「基礎」には「書くこ
と」の教育がきちんと位置づけられています。ところが、日本での
「総合的学習」のような新しい教育の試みの大半は「書くこと」の
指導をあいまいにしたまま実践が展開されています。
 これでは「あいまいな学力」しか育たなくても仕方ないです。

 2000年7月に『総合的な学習のための教育技術−調べ学習の
コツと作文的方法』(健学社)という本を書きました。骨子は「授
業企画は豊だが教育技術は貧弱」という現状に対して「作文的方法」
の具体論を書いたものです。総合に限らず、あらゆる教科学習でも、
そのベースに「書くこと」(ノート・レポート指導)の下支えが必
要なはずです。少なくともその学習が「思考力を鍛えること」を意
識するのであればそうなるはずです。

 国語科作文指導に限定しない、全ての教科・領域における「書く
こと」を方法論とした実践研究を進めることが、いま緊急に重要に
なってきていると思います。この点をクリアーしない限り、教科学
習でも総合でも「学力低下」問題はクリアーになっていかないだろ
うと考えます。ここは教育界の極めて重要な<踏ん張りどころ>だ
と考えます。

■「実践!作文研究会」の提案■

 これまでわたしは1999年〜2000年の「作文サミット」や
それを受けたメールマガジン「実践!作文研究」などの活動を続け
て来ましたが、更に活動を広げるために研究会会員を広く呼びかけ
て、実践ベースで活動を広げることが必要だと考えました。
 以下に、その「実践!作文研究会」について提案をしたいと思い
ます。

 1・目標
   21世紀教育の基礎となる作文教育の活性化を目指す

 2・具体的な方向
  1)作文ワークショップの開発と実施をする。
  2)多様な作文教育の方法論の発掘・開発と普及に務める。
  3)作文カリキュラムの開発法の研究を行う。

 3・会員制度
  ・本研究会は会員制度をとる。
  ・ただし入会金および会費などは無料とする。
  ・会員は研究誌(メールマガジン)の読者登録を義務とする。
  ・研究誌(メールマガジン)は事務局が編集・発行する。
  ・会員の交流はメーリングリストを原則とする。

 4.研究成果の発表
  ・雑誌『授業づくりネットワーク』などに実践成果を発表する。
  ・新しい時代に必要な「作文教育」双書の刊行を目指す。
  ・各メディアで適宜成果の発表を行う。

 5.連絡先・会員受付
  ・上條晴夫(代表)
          haruo.kamijo@nifty.ne.jp
  ・松田善啓(事務局)
   (会員受付) http://www.jugyo.jp/sakubun/jsk/
          E-mail yo_mazda@nifty.com

 当面は100名の会員を目指したいと思います。国語科作文を中
心としたメンバーではなく、全ての教科・総合を視野に納めた会員
募集をしたいです。現場教員だけでは議論の整理が追いつかなくな
るので、研究者の方にもぜひ参加をしてほしいです。また教員だけ
でなく、保護者の方、教育に関心のある全ての方の参加を募りたい
です。なぜかというと、21世紀に「生きて働く力」の基礎としての
作文の研究を考えているからです。

 日常的な交流にはメーリングリストを設置します。「ノート・レ
ポート指導」を話題の柱の一つとしつつ、「作文評価法」「ワーク
シート作成法」「教科書・作文コンクール」「作文ゲーム」などに
ついておしゃべりをしたいです。もちろん研究会メンバーの方の発
言に応じて、「作文教育活性化」のための様々な話題を情報交換し
たいと思っています。

 具体的な議論は各地で、小さなオフ会のようなものが持てると、
よいなあと思います。雑誌特集をきっかけにしたプロジェクトや双
書づくりのためのプロジェクトを立ち上げて勉強会を持ちたいと思
います。いろんな地域で作文教育活性化のためのプロジェクト(作
文ワークショップ開催)ができると面白いです。とにかく「夢は大
きく!」です。

 こうして蓄積した情報を「作文ワークショップ」「HP/実践!
作文教育事典」「双書づくり」などの方法で研究会の外に発信して
いきたいと思います。なぜなら作文教育が活性化しないと、思考力
を鍛える教科学習が創り出せません。また新しい教育も底が抜けて
しまうと考えます。この「実践!作文研究会」への多くの方のご参
加をお待ちしています。

−−3.ありがとうございました & 来年の本誌−−

                          編集長
                          松田善啓

 今年1年、ご購読ありがとうございました。
 おかげさまで、今年の連載を行っていく中で、作文教育の活性化
にまた一歩近づけたかと思います。
 さて、来年は上條主幹からもありましたように、21世紀教育の
基礎となる作文教育の活性化を目指すために「実践!作文研究会」
を立ち上げます。皆さん、ぜひ立ち上げにご協力ください。
 申し込みは、このメールへの返信か、ホームページ 
http://www.jugyo.jp/sakubun/ からお願いします。
 メールの返信の場合、下の欄をご利用ください。

┌────────────────────
|お名前     :
|(ふりがな)  :
|所属・勤務先  :
|郵便番号    :
|住所      :
|電話番号    :
|メールアドレス :
|作文教育の関心事:
└────────────────────

 来年の本誌ですが、来週はお休みし、新年は1月13日(日)号
からのスタートです。来年もよろしくお願いします。
 みなさん、よいお年を!

−−4.編集後記−−

○このメールマガジンを知人に送って、購読をお薦めください。
○作文や作文的手法の実践・理論・追試報告などの情報や、作文に
 関するHP、MM、MLなどの情報、本誌への感想をお待ちして
 います。本誌やWEBサイトで紹介させていただくことがあります。
○HPやMLなどへの無断転載は固くお断りします。転載希望の方
 は必ず松田までご相談ください。
○本誌の読者登録・解除・アドレス変更・バックナンバーは、
 http://www.jugyo.jp/sakubun/magazine/ まで。
○本誌は次の配信システムを利用して発行しています。
 まぐまぐ http://www.mag2.com/ 0000023841
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編集主幹  上條晴夫 haruo.kamijo@nifty.com
発行責任者 松田善啓 yo_mazda@nifty.com
HP: http://www.jugyo.jp/sakubun/
(C)実践!作文研究 2001
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