ねておきたら
上條晴夫『作文指導20のネタ』(学事出版、1992年)より


 「ねておきたら○○になっていた」という書き出しで、作文を書かせる。
 何を書いていいかわからない、という子には、カフカの小説『変身』の話(主人公がイモムシに変身してしまう)をして説明する。
 一作品は200字程度で、書き終わったら持ってきてもらう。マルをあげて、すぐ次の作品に挑戦してもらう。名づけて「質より量の作戦」。子どもたちはぐんぐん書く。

 作文例

   サッカーボール          ようへい
 ねておきたら、サッカーボールになっていた。
 ふとんをはごうと思ったが、手足がないのでこまった。
 しかたがないので転がって出た。わー目が回る。
 お母さんに会ったら、こしをぬかしてびっくりしていた。
 学校へ行くことにした。ころころ、ころりん。
 途中で、中田に会った。中田は、ぼくを見ると、思いきりけっとばした。
 ぼくは、おしりがいたかったけど、生まれて初めて空を飛んだので気持ち良かった。
 宇宙まで飛んでいってしまった。
 月にぶつかって、地球に戻ってきて、落ちたところはなんと学校!
 みんなびっくり。でもぼくもびっくりしたよ。