メール作文
上條晴夫


 このHPに来ていただけた皆さんへ

 以下に「メール作文」(手紙作文を「改善」します)という前から共同研究
をしてみたかった新しい作文指導法について提案したいと思います。
 この作文は新学習指導要領とばっちり一致するはずです。
 またインターネットを使った情報教育との関係で大きな力を発揮すること
になるはずです。次にそのメール作文のプランを書きます。
 *「改善」…日本企業が得意としたマネッこです。大きな「システム」は
       変えずに運営法を練り上げることで成果を上げます。
       一種の「修正追試」であると考えます。
 *「発表」…実践発表する場合には上條に一言声をかけて下さい。
      
 1)手紙作文の理論をベースに据える。
   *石田佐久馬著『新しい作文指導のアイデア−「手紙作文」を中
    心として−』(東洋館出版・S50) 
   *以下、前掲書をもとにアイデアをまとめてあります。
 2)メール作文の動機づけは以下二つである。
   ・「誰に」…………相手意識(教師/児童/家族/その他)
   ・「何のために」…目的意識(説得/報告/娯楽)
   *石田氏の文章を引用します。
   「これまでの作文指導に、手紙を書く学習がなかったわけではない。
    しかし、それは従来の手紙の作法の知識を主にしたものである。
    すなわち、前書き・本文・後書き・後付けといった様式を始め、
    ことばの使い方(特に敬語)をうるさくいうもので真の生活機能
    にもとづくものではなかった。しかも、架空の相手を選び、架空
    の内容を想像して書く、全く架空の手紙であった。したがって、
    実際にポストに入れるまでにはいたらなかった」
   *二つ考察のポイントがあります。
    ○ノンフィクション・メールにしたいです。
     ・本当のことを書きます。
     ・相手を決めて書きます。
    ○作法的なことがらは最小限にしたいです。
 3)メール作文の指導方法−5つの約束−
   1.作文用紙の第1行目上段に「相手」の名前を書かせる。
     第2行目に「題名」を書かせる。
   2.書き方は次の2つのパターンを基本とする。
     ・まずは一番言いたいことを書く。(「内容>相手」型)
     ・相手の欲求にあったことを書く。(「相手>内容」型)
   3.文章表現としては次の三つをその方向性とする。 
     ・話し言葉に近いやさしい言葉を使って書く。
     ・描写表現をたくさん使って書く。
     ・ビコーズ表現を多用する。
     *話し言葉ふうがメール作文の一番の面白さになるだろう。
      つまり「文末表現−さよねの工夫」「繰り返し表現」
      「文末のイントネーションの工夫」「倒置法の多用」
      「指差し言葉−あの○○−」等などである。
     *描写表現では自分の体験を見たように書きます。
     *ビコーズでは自分の考えの理由を書きます。
     *この3が手紙作文と違います。
      要するにパブリックコミュニケーションとして必要な作文の
      要素が加味されています。(NEW!)
   4.相手は「返事」をする。
     メール作文では、いきなり教師に提出しない。まずその相手に
     渡して「返事」(「書き手が選んだ意中の人の問い返しや感想、
     意見であり、励ましのことば」)を書いてもらう。そして手紙
     作文に添えてバックする。ここが特徴である。
     *教師は「メール」「返事」の二つを読みコメントします。
      ただし「添削の赤ペンはなし」を原則とします。
   5.時間限定で書かせる。
     長さに関しては全くフリーとする。
     その代わりに時間限定を行う。これが手紙作文と決定的に違う
     点である。要するに「スピード」の要素のある作文である。
     これによって文章構成の工夫が始まるはずである。(NEW!)
 4)手紙作文コンクールについて
    郵政省がコンクールを行なっている。
    冊子などもある。