あべこべの国
吉永幸司編著『作文の基礎力を育てる短作文のネタ 第2集』(明治図書・1994年)より


 反対の意味を使って文章を書けるのがねらい。小学2年生。
 まず、例えば次のような「例」を子どもに紹介する。

あべこべ国の動物園には、
かおの(  )きつねがいるよ。
はなの(  )ぞうがいるよ。
          (…以下 略)

 そして、(  )に入る言葉を考えさせ、その反対語を考えさせる。
 さらに、「あべこべの国」にはどんな出来事があるかを出し合わせる。
 その上で「あべこべの国」の物語を作文に書かせ、ねらいを達成している作品を紹介する。

作文例

 ここは、あべこべの国です。ぼくは、家でしゅくだいをやっています。
 先生がかんたんな作文のしゅくだいを出したので、ぼくはよろこんでいます。
 えんぴつをけずりました。するとえんぴつが長くなりました。
 書きまちがえたので、けしゴムをつかいました。すると紙がまっ黒になってしまいました。
 下にいるお母さんに、「紙もってきて」といいました。
 ぼくより年下のお母さんは、かいだんをおりて、ぼくのへやにやってきました。
 お母さんはカンカンにわらって、「自分でとりにくればいいのに」といい、
 紙をぼくにわたすとまた下に上がっていきました。
 書こうとすると、えんぴつがおれました。えんぴつはさらに長くなってしまいました。
 このままだとどんどん長くなって、とっても書きやすくなるでしょう。
 そのうちに、外はよく晴れたどしゃぶりになりました。
 雨が、地面から空にむかってふっています。
 とても、かんたんな作文のしゅくだいでした。