「論理的思考力」を培う作文技術一覧
堀 裕嗣(「研究集団ことのは」代表)2000年12月作成

作 文 技 術 主 た る 指 導 事 項 ・ 定 義







1.主想 ・文章の主題。書き手の内的に胚胎した制作の動機。
・様々な事物・事象(=もの・こと)の中から勝ちある題材を発見する心的な動機
 (自主的に喚起された主題と他者からの以来による主想とがある)。
2.主材 ・主想を読み手に伝えるために書き手が選択した題材。
 ※素材…主想を読み手に伝える上で、具体例として書き手が選んだ事物・事象(もの・こと)。
 ※題材…主想を読み手にわかりやすく伝えるために、「取り上げ方」「焦点のあて方」「記述・叙述上の力点の置き方」等の観点で方向づけた素材。
3.題材 ・主想に合致した事物・事象(=もの・こと)を選択する観点。
 ※多くの題材を網羅的に取り上げて説得力を増す場合と、題材を焦点化して取り上げることによって意外性を喚起する場合とがある。








1.文章構成法 ・起承転結…一般に創作・生活作文に向いているとされる四段階の文章構成。
・双括型……一般に論説・評論に向いているとされる最初と最後で結論を述べる文章構成。
・頭括型……一般に論説・評論に向いているとされる最初に結論を述べる文章構成。短い文章に適している。
・尾括型……一般に説明に向いているとされる最後に結論を述べる文章構成。
・無括型……一般に随筆に向いているとされる主張を明確にしない文章構成。情緒的な文章に適している。
・順次法型…一般に記録・報告に向いているとされる、事実・事件を順次性を第一義とした文章構成。
2.ナンバリング ・ひとまとまりの主張に通し番号をつけること。
3.ラベリング ・ひとまとまりの主張を短文やキーワードで括ること。
4.ブランチ ・ラベリングに対応した詳細な具体例をわかりやすく構成すること。
5.オリエンテーション ・文章構成に基づいた本筋に入るための導入として、内容を方向づけるための冒頭の文。一般に「枕の工夫」と呼ばれる。





1.説疑法 ・文章全体やブランチの冒頭で問題提起を投げかけて、それに答える形で論を進めていくこと。
2.対比・類比 ・相反する題材を対比的に取り上げることによって、あるいは同傾向の題材を類比的に取り上げることによって、命題を抽象すること。
3.エピソード ・主張の説得力を高めるために効果的な直接体験・間接体験・電文を取り上げること。
4.データ ・主張の説得力を高めるために効果的なデータを取り上げること。
5.反論・例外の想定 ・主張が独善に陥らないようにするため、、あり得る「反論」「例外」を想定して取り上げ、再反論することで主張の妥当性を高めること。
6.図表・写真 ・主張の説得力を高めるために効果的なデータを視覚的に提示すること。




1.視点・視角 ・描写の視点を設定し視覚を設定することにより、効果的に描き出すこと。
 ※視点…三人称視点・一人称視点を設定することで揺れなく描写すること。
 ※視角…視点と対象との距離感覚を設定することで揺れなく描写すること。
 ※視点の転換…視点を変えることで多角的に描写すること。
 ※視角の転換…視角を近くしたり遠くしたりすることで多角的に描写すること。
2.比喩法 ・直喩・隠喩・活喩(擬人法)・声喩(擬声語・擬態語)を効果的に使うことにより、効果的に形象を喚起すること。
3.修辞法 ・反復法・対句法・倒置法・省略法などを用いて、効果的に強調したり余韻をつくったりすること。
4.象徴語・色彩語 ・同傾向の象徴語や色彩語を用いて、全体の形象イメージを一致させること。
5.言語連鎖法 ・イメージの異なる語句を意図的に組み合わせることにより。新たな形象をつくり出すこと。
6.挿し絵 ・読み手の形象を意図的に喚起するために、視覚的に提示すること。

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